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2007年1月

2007年1月31日 (水)

伊集院静

伊集院静がいい。日本の正しい兄貴だ。週刊文春に連載していたエッセイ「二日酔い主義」を読んでから好きになり、彼の本は全て読破。。

「二日酔い主義」というエッセイの題名も良かったが、エッセイの中で、彼が褒める人たちが、よかった。彼が言う、日本の正しい兄貴「北野たけし」。イチロウなんか比較にならないくらい、いいという「松井」。そして競馬のジョッキー「武豊」。そのエッセイをまとめた本の一つが「可愛いピアス」。だまされたと思って一度読んでみてください。

可愛いピアス Book 可愛いピアス

著者:伊集院 静
販売元:文藝春秋
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毎週、毎週、彼のエッセイを読むためだけに週刊文春を買いましたが、突然、彼のエッセイが週刊文春からなくなってしまいました。理由はよく分かりません。編集局に継続のお願いの手紙を書いたのを覚えています。それけくらい、毎週、彼の文章に精神が助けられていました。

いま、図書館で読み返してもちっとも古くないのが素敵です。

だいたい彼のホームページだっていいね。カッコウがいい。思わず、黒縁の眼鏡に代えようと思いました。

それから彼の小説を全部読みました。全部いい。なかでも、自分を主題とした「海峡」などの三部作や鎌倉を舞台にした小説。夏目雅子の闘病がテーマになったといわれる短編小説「乳房」(1991年吉川英治文学新人賞受賞)などなど。エッセイもギャンブルですっからかんになりながら全国を行脚するサイバラ画伯との共著「ぜんぜん大丈夫」三部作。週刊文春連載エッセイの単行本などなど。

一番彼を尊敬したのは、エッセイにも良く出てくるけど、飲みすぎて飲みすぎて酷い二日酔いの朝、タンメンとかをこよなく愛すること。そして、喰っては戻すこと。二日酔いの日は、なんだか、腹が減り、腹に詰め込みたいけど気持ちが悪いけど、昼ごろになると、タンメン要求が、自然に全身から出てきて、ふらふらと無意識のうちにラーメン屋をめざし「タンメン」と呟き声で注文するのが、酒飲みの定番なのであります。それが分かっている彼が、書く小説に悪いものはありません。

二日酔いのタンメン男は、それでも女にはもてるもの。伊集院先生は、二回目の結婚で、夏目雅子。それも桃井かおりと三角関係を争って、夏目雅子が、強引に伊集院を奪ったといういわくつき。三回目は、篠ひろ子さんですもの。まるでわが身のよう(!?)。

無頼は正義だ!

■ワタシのお気に入りの本
「むかい風」・・・ゴルフをテーマにした短編小説。ゴルフしないワタシでもやりたくなる。

むかい風 Book むかい風

著者:伊集院 静
販売元:集英社
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「美の旅人」・・・ゴヤ、ミロ、ピカソなどスペインの巨匠の絵画を読み解く。絵画の読み方を教えていただきました。

美の旅人 Book 美の旅人

著者:伊集院 静
販売元:小学館
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「ねむりねこ」・・・ときめき、出遭い・・。旅するエッセイ。表紙の熊谷守一のねこの絵がいい。読み終えてから彼の美術館に出かけてしまいました。

ねむりねこ Book ねむりねこ

著者:伊集院 静
販売元:講談社
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「母の男言葉」・・・週刊文春連載のエッセイ「二日酔い主義」12年の最終版を集めたもの。黙って読みなさい。このシリーズはいろいろたくさん出来ているので、これが、感じたらどんどんバックしていきなさい。

母の男言葉 Book 母の男言葉

著者:伊集院 静
販売元:文藝春秋
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「海峡」「春雷」「岬へ」・・・自伝的長編小説の三部作。43以上の人たちにおすすめ。

「機関車先生」・・・泣きたい人に。映画より本のほうがいいぞ。

「乳房」・・・やっぱりこれは読まないとな。

夢のゴルフコースへ ~ハワイ編~ Book 夢のゴルフコースへ ~ハワイ編~

著者:宮本 卓,伊集院 静
販売元:学習研究社
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2007年1月26日 (金)

本の雑誌 酒飲み書店員が選ぶ・・・

本好きな人に最適なホームページ「本の雑誌」を見てましたら、なんと「酒飲み書店員&営業が選んだ一冊大賞」なるものがありました。

ワタクシは、残念ながら、1回、2回の大賞受賞作品は未読でありました。

すぐに、本屋(五日市図書館)に行ってみよう。

●第一回大賞受賞作品

ワセダ三畳青春記 Book ワセダ三畳青春記

著者:高野 秀行
販売元:集英社
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この高野秀行さんは、早稲田大学の探検部出身で、アマゾンを遡ったり、幻の怪獣を追いかけたり、アジアで考えたりで、いろんな本を出しているのですが、ほとんど、美味、面白いので、ぼぉっと暇なときの一冊に最適です。ワタクシは、この前、ミャンマーの柳生一族という本を買って笑いました。

ミャンマーの柳生一族 Book ミャンマーの柳生一族

著者:高野 秀行
販売元:集英社
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●そして、最近発表された第二回の大賞作品

笑う招き猫 Book 笑う招き猫

著者:山本 幸久
販売元:集英社
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ワタクシは未読でありますので、酔いどれ書店員の紹介を読んでみて下さい。

酒飲み書店員たちの嗜好が分かると思います。酒飲み書店員のいる店では、コーナーつくって展示するそうです。

■酒飲み書店員のいる本屋

●三省堂書店千葉そごう店・内田さん
●堀江亮文堂書店松戸店・高坂さん
●紀伊国屋書店北千住店・三輪さん
●旭屋書店船橋店・星野さん
●浅野書店・岩立さん
●旭屋書店水道橋店・和泉澤さん
●ときわ書房IY船橋店・小峰さん
●東西書房・仁礼さん

なんか酔っ払い書店員は、千葉方面に多いみたいだけど、ワタクシの身の回りを見ても、その確立は高いので、千葉は酔っ払い王国としょ。

その書店に行って、店員の胸のネームカードを探検してみましょう。二日酔いかもしれない。

●全然関係ないけど、「本の雑誌」のホームページの右下に「ブックカバーダウンロード」というコーナーがあります。沢野ひとし画伯のイラストがブックカバーになっていて、簡単にダウンロードできちゃうので、ワタクシは、書店のカバーをひっぱがし、好きなイラストを、自分の好みの用紙にプリントして、本のカバーにしています。季節ごとの新作イラストもあるのでいい。

電車の中では、必ず、注目の目線が、3本くらい来ることうけおい。

ワタクシは「たなぞう」というのを、今、文庫のカバーにしてます。見かけたら声かけてくんさい。

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2007年1月25日 (木)

どっちがへん? 岩井俊雄

面白い本を発見。

「どっちがへん?」岩井俊雄 著(紀伊国屋書店)

どっちがへん? Book どっちがへん?

著者:岩井 俊雄
販売元:紀伊國屋書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

作者が、三歳の娘とデパートに出かけたときに思いついたという本。23種類の、絵が見開きで同じテーマで書かれていて「どっちがへんで゛すか?」と読者に問いかけてきます。

三歳の正しい三歳の娘だったら、多分、きちんと「こっちがいい」とか「こっちがへん」とか、お母さんお父さんと、この絵本を見ながらお話しするでしょうが、5?歳の酒パァバカ大人のワタシは、すごく真剣に悩んでしまいました。「風船手に持っているほうが、縁日の風船釣りのデカイ風船みたいで欲しいから」こっちかな。「飛んでる風船は、デカスギルので、坊主が空に飛んじゃうから」こっちは、心配だな。とかいろいろ考えてしまうのであります。

Imgp6510 すぐに、「こっちがへん」んて、答えられないのね。「どっちもどっちだな」とか、「こっちのほうが、すごいね」とか「こっちで生きたかった」とか「こんど、こっちでやってみよう」とか想ったりしてしまいます。

ワタシの三歳は、どこへ行ってしまったのだろうか。山菜になってしまったのか三彩のように美しく進化したのか散々なのかよくわかりません。

こんな小さな絵本で、こんなに、しばらく考えたりさせてくれた本はなかなかない。

正しかったり、間違ったり、悩んだり、失敗したり、哀しかったり、バカだったり、酒ぱぁだったりしている同志中年諸君よ。一読を。

誰かに合掌。

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2007年1月22日 (月)

火渡りin西福寺 日の出町

先日、お知らせした日の出町・西福寺の「火渡り」に行って来ました。

午後1時から、山伏たちがなんたらかんたらの行事の後、火付けを。

Imgp6541 風にあおられて、結構迫力がある。

しかし、それからが、長い。空海さんが怒るよ。少しでも、時間をかけて冷まそう冷まそうというのが、伝わってくる。緊張感が、ない。伝わってこない。マイクで説明すんだけど、ぼそぼそぼそで、なんだか段取りもわからない。

びしっとやって欲しい。燃え盛る火の中に、真言を唱えながら、行ってほしい。感動させて欲しい。真剣なら、見ている人にも緊張感が伝わって来るんだろうけど、なんにもない。だられきった雰囲気が、見てる人に充満。

Imgp6546 見てるほうの体が冷え切ってしまう。こちらが、傍よって火に当りくらい。ショーだか、修行だかなんだかわからない、だらけきったなかで、なにげなく、刀を抜いた山伏たちが、火を渡り、立っている竹を真剣で斜めに切る。意味がよくわかんないから、「なんだよ、このおじさんたちは、自分だけ遊んでいて・・・」という感じ。

山伏おじさんたちは、かなり前から裸足になって、地面の上で、いろいろやっていたから、冷たい足を暖めるのに丁度いいんじゃないの。みたいな、囁きがみている人たちの中でおこる。

まあ初めてみたけど、あんまり緊張感もなんにもない、独りよがりのショーなので、ご利益もないだろうと、早々に帰りました。冷め切った体と心をを温めるために、途中「きりんかん」に寄ってコーヒーとクッキーを食べました。「きりんかん」のマスター曰く、「西福寺さんは、火が好きだから」ということでした。合掌。

Imgp6532 ●ちなみに、一般大衆の方も500円を払えば、火渡りが出来ます。券を買うのね。券を。渡らせればいいじゃない、タダで。みんな、寒い中、2時間も3時間もいるんだから。ケチね。仏教は。寺だけ金集めて立派にしてどうすんだ。地獄まで、金持っていけないから、「布施」の心で修行をなさったほうがいいですよ。

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2007年1月21日 (日)

五日市 うちのや の ともづり最中

Imgp6491 五日市のまんなかにある「うちのや」は、昔からのお菓子屋さん。私が、中学生の頃は、右隅で本屋もやっていた記憶がある。左側には、お菓子が、平台のガラスケースに入れられてずらっと並んでいたのをもなんとなく、覚えている。

少し前になるが、ここの横にパン屋ができ、我が家もお気に入りでよく買っていたりしたがなんとなくなくなってしまって寂しい。店で、パンも置いてあるが、いまいち違うかなという感じ。

Imgp6493 そんな「うちのや」の定番のお菓子が「ともづり最中」。ワタシが物心つくころからの定番。小学生の頃は、電柱の看板に「ともづり最中」と書いてあるが、「最中」が読めなくて、ヒトにも聞きたくなく「サイチュウ」と読んでました。「サイチュウ」ってなんだろうと思いながら、ある日、東町にあった耳鼻科に行った後に、「うちのや」まで行き、確かめたことがありました。そんな思い出がある最中ですが、5年に一度くらい食べたくなる時があります。

本日は、その五年目だったので、皆様にもご紹介します。もともと五日市は、清流・秋川が街の真ん中を貫き、河岸段丘の上に街が形成された盆地。街の人たちは、秋川ともに暮らしてきた。6月には、遡上する鮎をとる鮎漁が盛ん。五日市の男は、みんな鮎をやるのが常識みたいなところもあります。ワタシは小学生以来、釣りはやらないことにしている。理由はここでは述べない。

秋川の鮎つりの中心は「友釣り」という漁法で、これは鮎の習性を上手く活用した「なるほど漁法」。鮎には縄張り意識が強く、自分テリトリーに入って来た鮎を、力づくで排除しようとする習性がある。鮎の好む食事は「川の苔」。川の中の岩につく苔を主食にしているので、苔が美味にたくさん生えている岩や石はカッコウの縄張りになる。新宿とか池袋の繁華街が金を生み出す宝の山であるとそこを縄張りにする戦いは激しいものにならざるを得ないのと同じで、鮎も、死守、断固死守するのであります。東大・安田行動を死守した人たちもいましたが、すぐに機動隊に排除されたりしましたが、鮎は、そんなワケニハいかない、敗れると美味なる苔が食えず、すぐに路頭に(川頭?)に迷うことになるのであります。

そういう習性を利用するのが上手いのが、さすが「人間」さまだ。健気な鮎の体に、針を数本付け、縄張りを守っている鮎がいそうな、岩や石などに、「おとり」の鮎を近ずける。(ほんとうに、悪知恵がはたらくよな。縄文以来のDNAだな。)

そうすると、オトリの鮎君も、せまい水槽から、ひろびろとした大地(川地?)の美味なる苔が生えている岩に来ちゃったもんだから、腹は減っているし、これからの人生(魚生?)もあるから、ついつい人の住処だと知っているんだが、背に腹は変えられないと(鮎はひっくり返れば、簡単に背と腹はかわるんじゃないかぁ・・・まあどうでもいい。)これが、行くんですねぇ、攻撃するんですわ。ほんまぁに。

攻撃された鮎もだまっちゃ男が(女かもしんない。どっちかな)すたるワイ、というワケで、裸一貫(鮎くんは、ほんとうに、皮しかない裸同然。最近、犬にも洋服を着せる馬鹿ペッターがいるから、鮎にも鮎らしい寒さを防ぐ服が必要だと主張する馬鹿団体「鮎と未来を語る会」なんかができちゃうかも知んないけど、今は裸。)で、侵略する侵略鮎に公然と正義(多分、裁判や国際法廷でも正義の、侵略に対する当然の戦いであるという判決が、鮎くんには下るだろう。)の戦いを貫徹するのであります。

この戦いは、凄まじい。食と人生(鮎生?)をかけた戦いである。どんどん身ひとつで、追い払うのである。どうするかつぅーと、たった一つの武器、体で、行くのであります。頭で突く、尻尾で払う、肩で、ぶつかる(なんとなく、鮎には肩がありそうな感じ。)のであります。

そのとたん。人間が、侵略鮎に仕掛けた数本の鋭利に磨かれた針に、縄張り鮎が引っかかるのであります。こうして縄張り鮎は、侵略鮎と人間の同盟軍?(イラク軍と米軍みたいな感じかな?)に捕獲されるのであります。合掌。

ということは、実は、「ともづり最中」は、「ともづり」なんて、友情きらきらのコトバじゃなくて実態は、人間に操られた傀儡鮎による侵略戦争なのであります。「侵略最中」なのであります。(ドン!) 机を叩いていうほどの問題じゃないけど・・・。

しかし、悪は、なんでも美味である。それを模した最中食べちゃうワタクシが一番の悪だったりして。(書いてても、このへんの展開は、ワタシもよくわからない。酒パァだから。)

Imgp6497 この子持ち鮎ならぬ、「あんこ持ち」鮎を。皮の食感としっとりたっぷりの餡子のバランスが美味なのであります。160円なのであります。

まぁ五日市に来たときに、ひとつ買って味見てください。多分、ここの店でしか買えないと思います。

箱入りで購入すると包装紙がいい。「秋川渓谷に生息する鳥・小動物・鮎」が記載されている。鮎の漁法なんかも、ちゃんと書いてある。

Imgp6498 しかし、頭にくる。パンと最中を買って、ついでに、包装紙ももらおうと思ったら有料だというのであります。大は200円だというのであります。こんな商売していたら、ダメだよ。五日市は馬鹿だと思われる。イラストも馬鹿の一つ覚えじゃないけど、高橋なんたら氏。どこに行っても高橋なんたら氏。いいかげんアキル。(だから、あきる野市なんていうことではないよ。)独自性がないよな。自分の店なのに、おんなじようなそこらじゅうにあるような、イラストでいいのかよ。と。怒る。(ドン!)

まぁでも懐かしく、美味なる味ですから、一度食べてみてください。

●おお、そうだ!!五日市の人たちは、釣った鮎をたくさん分けてくれるのですが、「うるか」は、なかなか食べられません。みな、鮎より内臓を取り出して、ひそかに自分で、塩辛にして食しているのであります。ほろ苦い鮎の内臓の塩辛「うるか」は、本当に美味。酒の肴の最高峰だと思います。特に、秋川の鮎の「うるか」は美味。昔、食べた味が忘れられない。誰かぁーーーー「うるか」ください。一口、ください。

■内野屋(うちのや)

東京都あきる野市五日市44 電話042-596-0053


ブログに貼る地図『お散歩マニア』

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2007年1月19日 (金)

いいぞ!「クリスマス・プレゼント」ディーバー

今年はじめのおすすめ本です。損はしないと思います。だって、アノ、ジェフリー・ディーバーの稀有な短編集だもん。

16編の短編が、宣伝文句じゃないけど「超弩級」の「丼電解えし」。サプライズド・エンディング。落とし穴におっこちた。小説です。

そかなぁと思う人は、ぜひ購入して、びっくらこいて下さい。⇒購入は、右枠のショッピングからどうぞ。

クリスマス・プレゼント Book クリスマス・プレゼント

著者:ジェフリー ディーヴァー
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「落とし穴」といえば、少年だった頃、畑や原っぱをホジクッテ作ったものです。そんなに、深いと危ないので、30cmくらいの深さの穴を掘り、新聞紙を穴にかぶせて、穴の縁を土で押さえ、最後に、カモフラージュで新聞紙の上に、土を薄くかぶせるのがコツ。「落とし穴」ベテランになると草が生えているように偽装したり、石を置いたりしたものです。「缶けり」や「水軍」なんかの遊びをやるときに造っておいて、穴のほうに誘導させて落とすのですが、一生懸命遊びすぎて落とし穴のことをすっかり忘れて家に帰ってしまいそのまんまにしておいたら、翌日、自分が落ちてしまったという馬鹿なお話がありました。

落とし穴と並んで、草っぱらでは、「ひっかけ」というのも造りました。草の上部と上部を結び合わせ、ワナのようにしたもの。これはなかなかの優れもので、かならずひっかかっるものがでてくるのでした。ただ、走ってひっかかると、けっこうな怪我をしたりするのでした。

先日、畑で、ゴミ穴を掘っているときに「落とし穴」のことを思い出し、自分の身長ぐらいの竪穴を掘り、新聞紙をしいてみようと思いましたが、なんとなく哀しくなったので、やめました。合掌。

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2007年1月18日 (木)

俳人の墓を訪ねて第4弾!井上井月

Imgp0296井上井月って知ってますか。新潟の長岡藩の武士だったが、新潟の地震で家族を亡くしてから、放浪の旅に出て、いつしか、信州の伊奈谷にたどりついた。

俳句や書を書きながら、家も持たずに乞食同然の姿で30年間も、伊奈を放浪し、一度もふるさとに帰ることなく、野垂れ死にした。「乞食せいげつ」「虱せいげつ」とか呼ばれていた。明治20年(1887年)3月10日。伊那市美すず大田窪にて没。享年66歳。

辞世の句といわれているのが

『何処らに鶴の声聞く霞かな』

残した句は1700句にも及ぶ。また、書の達人で、彼の書を認めた芥川龍之介は「入神の域」と評価した。腰に瓢箪をぶらさげて俳句や書のお礼にお酒を振舞われると「千両千両」というのが口癖だったそうです。

Imgp0297 そんな井月を敬愛したのが山頭火。彼は昭和7年の夏に「井月全集」で、彼を知る。読後の日記には「井月の墓は好きだ。書はほんとうにうまい」、「私は芭蕉や一茶のことはあまり考えない、いつも考えているのは路通や井月のことである。彼らの酒好きや最後のことである」と書いている。

山頭火は彼の墓を二度訪ねたが、一度目は途中で病気になり断念。2度目にようやく墓前にたどり着き彼の墓石に酒を注ぎながら四つの句を残した。昭和14年5月のことである。

「お墓したしくお酒をそそぐ」

「墓をなでさすりつつはるばるまいりました」

「駒ヶ根を前にいつもひとりでしたね」

「供えるものとては野の木瓜の二枝三枝」

Book 井上井月伝説

著者:江宮 隆之
販売元:河出書房新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

井月 Book 井月

著者:大星 光史
販売元:世界思想社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

●ワタシのお気に入りの井月の句

「乞食にも投盃や花の山」

「明日しらぬ身のたのしみや花に酒」

「旅人の我も数なり花ざかり」

「軽等おのれひとりの秋ならず」

「若鮎や背すじゆるさぬ身のひねり」

「およびなき星の光や天の川」

「山笑う日や放れ家の小酒盛」

伊奈に行くのには、新宿から出ている高速バスが便利。新宿から伊那市まで、約3時間。料金も3460円と格安。伊那市から井月の墓までは歩いて1時間くらい。途中、句碑がいくつもあるので、マップを入手すれば楽しいウォーキング。

羽広温泉という温泉もあり、日帰り温泉「みはらしの湯」や近くに公共宿泊所「はびろ荘」がある。ここの、宿泊所は無料で「みはらしの湯」に入ることが出来た。私も一人でここに泊まり、地酒をのみながら「ざざむし」とか「はちのこ」とかの珍味を食しました。料金も安く、素泊まりで4770円、二食付きでも6975円。ただ、バスの便がよくないのでちゃんと調べていかないと大変。

伊奈には美なる食もたくさんあります。まず、伊奈といえば当然「ローメン」なわけだけど、ちゃんと「ローメンズクラブ」なる組織があり、伊那市内の「ローメン屋」が紹介されているホームページもあります。ワタクシは、ローメンの元祖といわれている「万里」で、マトンの焼肉とかレバ刺しとかをビールでやりながら、仕上げに「ローメン」を食いました。麺とマトンのスープ焼きそば。ですね。ビールとかに合います。やみつきになる味です。ちょっと前まで、東京に一軒だけローメンを食わせる店があったのですがいまはもうありません。ネットでローメンさがしていたら、中央高速の談合坂SAの下り線にソースローメンの店があると書いてありました。いってみなくちゃ。

それとソースカツどんも有名。ワタクシは食しませんでしたがぜひ今度チャレンジしたい。やっぱあんだよな。「伊那ソースかつどん会」とかいうのが。

あと、なんといって伊奈といったら珍味でしょ。ワタシも食いました「ザザムシ」。子どもの頃「蜂の子」は、とってもミルキィで、蜂の巣があると争って獲ってむさぼり食っいましたが、川で遊んでいて、ザザムシとかいても、食おうという気がわきませんでしたが、伊奈のシトたちは凄いね。よっぽど動物性たん白がなかったからなんでしょうか。いつか、立川駅の小荷物係りでバイトしていた時、伊那から来たという作家志望のシトが、駅構内のこぼれた米に群がる鳩たちを見て、「あれ捕まえていいんでしょうか」と聞いていたことを思い出しました。昼休みに、米粒と籠を用意して、捕まえようとしましたがつかまりませんでした。彼には、立川駅構内は凄い食糧の宝庫だと思ったのでしょうね。

そんなわけで伊那の有名店は「かねまん」です。ご興味のある方は、そのホームページから注文できますからどうぞ。ザザムシはちょっと癖がありますね。かねまん以外でも購入できるところとか食べられるところも紹介されています。もっとすごいのが、「ざざ虫」をきっちり研究しているホームページ。あたまがさがります。伊那のシトは、川原を見ると涎がでるのかもしんない。伊那のシトとザザムシ君たちに合掌ですわ。

いずれにしても伊那市はなんだか豊かな街だよな。放浪の俳人をちゃんと受け入れる土壌があったり、珍味があったり、温泉があったりで。

Imgp0299 また伊那市には多くの「双体道祖神」が多くある。これも井月の墓の近くにあった道祖神。これをテーマに廻るのもいいかもしれません。

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2007年1月16日 (火)

日の出町 骨董屋 古民家

Imgp6506 07年1月12日(金)付けの地域新聞「西の風」を読んでいたら、新しい骨董屋が日の出町大久野に開店したとのこと。

近くなのでウォーキングがてら散策。

Imgp6503 看板がないと普通の家なので分からない。その日も、すぐ近くでこの店の場所を尋ねられたくらい。

ご主人のお話によると、ご主人はここが、実家。この家を取り壊す話が出たことから、ここに青梅から引っ越し、それまで買い集めた骨董を公開、販売店にしたそうです。

Imgp6505 店といっても、普通の民家そのままですから、玄関もそのまま。どこに骨董があるのかなと思ったら、玄関で靴を脱いで、上がった居間と続きの部屋がそう。部屋一杯にいろんなものが所狭しと置いてあります。

ワタクシは初めて、お尋ねしましたが、お茶までコタツでごちそうになりました。

なんとなく居心地のよい家を訪問した雰囲気。骨董の話はせずに、近所の情報交換をして帰りました。

■骨董・工芸品

   古民家

   西川 昭一

〒190-0181 東京都日の出町大久野1007
電話 042-597-5681

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2007年1月14日 (日)

俳人の墓を訪ねて・・・海童

海童って誰?

防府に眠る俳人。「海童」とは、夏目雅子さん(本名:小達雅子、伊集院静氏と結婚して西山雅子さんに)のことです。

母親から教えられて幼少の頃から俳句を作っていた伊集院静氏に連れられて、写真家の浅井慎平氏が主催する「東京俳句倶楽部」の句会に出たのが俳句づくりのきっかけになったそうです。俳号もイラストレーターの矢吹申彦さんが、彼女の後見人になり、海辺に立つ彼女のイメージを「海童」としたそうです。ちなみに、伊集院静さんの俳号は「昆陽面」。

彼の俳句には
「台風が来たから逢いにいけない」、「だぼ鯊の乳うにつく海の艶」、「鍋焼きを投げつけた女がいた」、「廃馬夕立の中動かず」などがある。

Fh030001 彼女の墓は、防府駅から山頭火の墓とは反対側の南口から歩く。三田尻塩田記念公園のほうに歩く。大楽寺があり、そこの墓地。ちなみに、多磨霊園に小達家の墓があり、そこにも分骨されているそうです。

Fh020024 伊集院静氏の本名である西山家の墓の中に彼女は眠っている。南に海を臨む高台に、彼女が好きだったひまわり畑に囲まれて眠っている。白血病で亡くなった彼女。彼女の母親が中心になり、白血病の治療の副作用で髪の毛が抜け落ちる人のために、医療用かつらをつくる基金をつくりました。

Fh030003 彼女の大好きな花、ひまわりの花の名前をつけて「夏目雅子ひまわり基金」と呼ばれています。

海童の句は、なんか艶があり、彼女の汗まで感じるようなとても艶やかで率直な句ばかりで好きです。このような句は、男のワタクシにはなかなか出来ませんが、作ったときの風景がなんだか目の前に浮かびます。キーワードは、性愛かもしれません。そうやって彼女の俳句を見つめるとなんだか怪しげな雰囲気を感じてしまったらします。

まあ、ワタクシも彼女の写真でも眺めながら精進しなくちゃ。合掌。9月11日が命日だから、もういちど行ってみたいなぁ防府へ。再度、合掌。

■ワタクシの好きな海童の句。
「結婚は夢の続きやひな祭り」
「湯文字乱れし冷奴の白」
「青蚊帳にいつしかとなく落日」
「通り雨そっと握った蝉の抜け殻」
「折れている月見草の花情人変わり」
「風鈴よ自分で揺れて踊ってみたまえ」
「あの人を鳥引く群れが連れて行く」
そして、最後の一句。入院中の8月2日に、慶応病院の窓から、伊集院静氏に抱きかかえながら見た、神宮の花火の輝きを見て作った句。
『間断の音なき空に星花火』

夏目雅子を紹介する本は、死後にいくつかだされていますが、俳句をたくさん取り上げたものもいくつかあります。そんな本たちをご紹介。

優日雅(ゆうにちが) ~夏目雅子ふたたび Book 優日雅(ゆうにちが) ~夏目雅子ふたたび

著者:森 英介
販売元:実業之日本社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

星花火―夏目雅子写真集 Book 星花火―夏目雅子写真集

販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2007年1月13日 (土)

俳人の墓を訪ねて・・・山頭火その二

小郡から防府に。ホテルに☑後、街をふらふら夕飯&飲みタイム。駅近くの居酒屋で飲んだあと、B級グルメで有名な「ひかり食堂」へ。怪しげな名前のメニューがずらずらと並ぶ。こっちは二軒目でよけい怪しいので、怪しい勝負合戦で、地酒や焼酎をぐびぐび。山頭火とか海童の情報を入手。どこにいるか分からずにタクシーを呼んでもらってホテルに。熟睡。

山頭火の生まれ故郷であり、墓かがある防府の入り方としては、一様、山頭火風にやったつもりですが、二日酔いで頭が痛い。そんなことは言ってられないので、とにかくスタート。生家跡、句碑、護国寺、をめざす。

いたるところに「ふるさと」を詠った句碑が。駅前には『ふるさとの水をのみ水をあび』

駅から北側に進む。大福屋の前には『まんじゅうふるさとから子が持ってきてくれた』

Fh030009 「雨ふるふるさとはだしであるく」(戎ケ森児童公園)

ワタクシも泊まったとなりのサンピアホテル防府にも『あたたかく人も空も』

Fh030006 生まれた家のなにもない場所に句碑だけがぽつん。『うまれた家はあとかたもないほうたる』

生家跡から山頭火が小学校まで通った道が「山頭火の道」として整備されている。家々の軒先に彼の句がそれぞれ手書きで書いて吊るされている。Fh030008

小川に沿った気分の良い道。この道が突き当たったところにお菓子屋が。又月堂。 毛利家御用達の老舗。羊羹を購入してしまいました。

生家跡の前には『分け入っても分け入っても青い山』

山頭火の墓がある「護国寺」前にも『涸れきった川をわたる』。山頭火が亡くなったのは、四国松山の「一草庵」。昭和15年(1940年)10月11日午前4時50分。友人と句会を催し泥酔のまま先に寝てそのまま大往生の「コロリ往生」。脳溢血が死因。「山頭火心居士」が法名。「種田山頭火法師十月十一日未明松山一句庵に於て脳溢血にて大往生いたしました。つつしんでお通知申し上げます。」の文面の葉書が発送された。

辞世の句は「もりもりもりあがる雲へ歩く」。いいねぇ。

その山頭火が眠るのが護国寺。駅からは結構離れていますが、句碑をめぐりながらぶらぶら歩くには丁度いいコース。

Fh030005 思わず、墓を撫でて合掌。「お墓撫でさすりつつはるばるまいりました」の心境。

この句は、山頭火が伊奈の俳人「井月」をようやくの思い出尋ねたときに墓前で即吟した句のうちのひとつ。ほんとうにワタクシも、高校時代からあこがれていた彼の墓前に来れたことを感謝。再度、合掌。

境内には、彼の墓のほか句碑がいくつか。本堂のなかにもいろんな記念のものが展示されていて見学をさせてもらいました。

■ワタクシのお気に入りの山頭火の句(いまバージョン)
「まっすぐな道でさみしい」
「どうしようもないわたしが歩いている」
「捨てきれない荷物のおもさまへうしろ」
「うしろすがたのしぐれていくか」
「何を求める風の中ゆく」
「おちついて死ねそうな草枯るる」
「この旅、果てもない旅のつくつくぼうし」
「投げだしてまだ陽のある脚」
「酔うてこおろぎとねていたよ」
「まったく雲がない笠をぬぎ」
「鉄鉢の中へも霰」
「ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない」
「山へ空へ魔訶般若波羅蜜多心経」
「へふへふとして水をあじわう」
「さくらさくらさくさくらちるさくら」

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うしろすがたのしぐれていくか

■山頭火関連のおすすめ本

●「どうしようもない私」(岩川 隆/講談社文庫)・・・とてもわかりやすい山頭火伝。

●「放浪行乞」(金子兜太/集英社文庫)・・・山頭火120句のユニークな解釈。

種田山頭火―うしろすがたのしぐれてゆくか Book 種田山頭火―うしろすがたのしぐれてゆくか

著者:村上 護
販売元:ミネルヴァ書房
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山頭火句集 Book 山頭火句集

著者:種田 山頭火
販売元:筑摩書房
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2007年1月12日 (金)

俳人の墓を訪ねて・・・山頭火その一

小豆島から船で岡山まで、高速艇なら35分、1400円。普通で1時間10分850円。岡山港からバスで新岡山へ。新幹線で小郡に。

Fh020023小郡は山頭火が昭和7年から13年まで、年齢でいえば51歳から57歳まで住んだ「其中庵(ごちゅうあん)」がある。また、山頭火記念館もあるので、生地でもあり、墓所もある防府には、戻る形になるが、新幹線も止まるなど、交通の便を考えて小郡を先に回る。

小郡の駅前には、酒とっくりが傘をかぶったモニュメントが聳えて、ちょっとおどろく。駅前は、山頭火がいつも通っていた酒場街が残る。

Fh000022

なんと「山頭火」という名前の居酒屋があるのでここでもびっくり。

Fh020004 駅から、北側の山の手に15分ほど行くと「其中庵」がひっそりと建っている。

59歳で松山の「一草庵」で「コロリ往生」する前の最後の充実した時をおくるのにふさわしい雰囲気の場所にある庵の感じがする。

Fh020011 復元された庵ですが、山頭火の使用した机やら母の位牌やらがそのままんまにぽいと置かれている感じがいい。

便所もそのままんまに復元されているそうで思わずパチFh020015リ。庵の前、後ろの柿木もそのまんまの姿でたっているようで思わず撫でさすってしまいました。

庭には、「はるかぜの はちのこひとつ」の句が、牛の寝た姿の石に刻んである。駅から庵までの道筋にも道標のように句碑が建っている。

Fh020005「母よ うどんをそなえ わたくしも いただきます」、「いつしか 開けている 茶の花」、「ふけて やまかげの あれはうちの火」、「誰も来ない 茶の花が散ります」、「この柿が 庵らしくする あるじとして」、「お地蔵様も お正月の お花」、「水音の しんじつ おちつきました」。庵から駅までを逆に歩くとこの句碑がところどころに道案内を。

Fh000021_1 駅前の句碑「へふへふとして水を味わう」。反対側には、山頭火の像の台座に「まったく 雲がない 傘をぬぎ」。

■其中庵の語源
山頭火が好んだ言葉に法華経の「普門品」にある「其中一人作是唱言」という一説がある。災難や苦痛に遭ったとき、その中の一人が「南無観世音菩薩」と唱えると観世音菩薩は、直ぐに救いの手を差し伸べ、皆を救い悩みから解き放たれるという意味。山頭火は庵を結ぶときには「其中庵」と名付けると友に語り、旅日記にも書き留めていた。この其中一人を自分に置き換え、その一人が住む庵と言う意味で「其中庵」と名付けた。

其中庵から東南方向にしばらく歩くと「山口市小郡文化資料館」が。山頭火の遺作、机、着物など50点あまりの展示物が。ここから小郡駅までとぼとぼ山頭火を偲びながら歩き、JRで防府まで行き防府に泊まる。

●其中庵時代「其中一人」の私のお気に入りの句
 「お正月の 鴉 かあかあ」
 「水音しんじつ おちつきました」
 「雪空の最後の一つをもぐ」
 「てふてふうらからおもてへひらひら」
 「やっぱり一人がよろしい雑草」

 

■参考
漂泊の俳人山頭火を辿る道(山口県)
其中庵(山口市)

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2007年1月10日 (水)

俳人の墓を訪ねて・・・尾崎放哉

俳句をはじめるようになってから、暇を見ては、俳人の墓を訪ねている。もうずいぶん前になりますが、山頭火と並び証される自由律の俳人・尾崎放哉の墓を小豆島に訪ねました。

Fh010002 旅程は、京王八王子発の夜行バスで天王寺まで。天王寺には翌朝の6:20に着きますからそれからぶらぶらと歩いて「ジャンジャン横丁」に。有名な串カツの「てんぐ」とか「八重勝」は、まだ当然開いていないので、「のんき屋」とか早朝から開いている立ち飲み&どて&串かつ屋で、「どて」とか「おでん」とかを喰いながらビールで一人乾杯。

一息ついたら、環状線と地下鉄を乗り継いで大阪港に。天保山港からは小豆島行きの船が出ているので、これの高速船にのり、小豆島の土庄(とのしょう)港へ。ここから、記念館と墓のある西光寺までは、ぶらぶら歩いて20分ほど。

Fh010013 寺の裏手に「南郷庵(みなんごあん)」がある。ここは、放哉が晩年に暮らしていた庵で、いまは復元され、記念館になっている。有名な句が碑になって庭にたくさん立っている。

Fh010012 入り口の近くには井戸が。きっとここで「足のうら洗えば白くなる」の句も生まれたのだろうな感慨深い。

庵の前が、墓地になっていて、放哉の墓は、一番上の台地にひとり離れてぽつんと建っている。

Fh010020 「墓のうしろに廻る」という彼の有名な句を思い出し墓の後ろに回り、パチリと一枚。彼の最後の句「春の山のうしろから煙が出だした」を思い浮かべる一枚に。

山頭火も放哉の死の3年後に墓参のために小豆島を訪ね、5泊している。土庄の酒屋で買った一升瓶を墓前に供えた(ワタクシは酒を忘れてしまった!なんたる不覚)。山頭火と放哉は、荻原井泉水門下の「層雲」の同人だったが、生前には会ったことがないという。

山頭火は、墓参の際に、放哉の句「咳をしてもひとり」という句に「放哉居士の作に和して」と前置きし、「鴉啼いてわたしもひとり」という句をつくりました。図々しくもワタクシも記念に一句。「海が光りわたしもひとり」(青椒・万次郎)でありました。合掌。

晩年の放哉を知るのに最適な本があります。最近なくなられた吉村昭さんの「海も暮れきる」(講談社)

海も暮れきる Book 海も暮れきる

著者:吉村 昭
販売元:講談社
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Fh010010 この本の題名にもなった句が、庵に建っています。

「障子あけて置く 海も暮れ切る」。

小豆島は、そうめんもうどんも美味。醤油もオリーブもありとてもよいところ。温泉もあります。

4月7日が放哉の命日なので、それにあわせて、また尋ねてみたいと思います。

●ワタクシのお気に入りの句(小豆島時代)
「眼の前魚とんで見せる島の夕陽に来て居る」

「いつしかついてきた犬と浜辺にいる」

「足のうら洗えば白くなる」

「なん本もマッチ棒を消し海風に話す」

「花火があがる空の方が町だよ」

「迷って来たまんまの犬で居る」

「障子あけて海も暮れ切る」

「入れものが無い両手でうける」

「せきをしてもひとり」

「一つの湯飲みを置いてむせている」

「爪切ったゆびが十本ある」

「墓の裏にまわる」

「春の山のうしろから煙が出だした」

Fh000003 ■小豆島にはギネスに認定されている世界で一番狭い海峡があります。「土渕海峡」。延長2.5km、幅は最大で400m、最小で9.93m。10歩足らずの海峡を制覇すると、役場で「世界一狭い海峡横断証明書」というものをもらうことが出来ます。

■ワタシが宿泊したホテルは「オーキドホテル」。土庄港の目の前にあるので、岡山方面行きの船に乗るのに便利なのと温泉があること。繁華街も近いので、ふらふらしながら居酒屋探検もできる。ネットで予約すると安い。

■讃岐うどんの名店もあります。

すえ宏」、地元民のお奨めは「三太郎」。小豆島醤油のヤマヒサの醤油は美味。

尾崎放哉句集 Book 尾崎放哉句集

著者:尾崎 放哉
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風呂で読む放哉 Book 風呂で読む放哉

著者:大星 光史
販売元:世界思想社
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2007年1月 1日 (月)

おめでとうございます 初日の出

あけましておめでとうございます。第三弾!!

五日市の初日の出を差し上げます。

Imgp6359 東京の日の出時間は6時50分と天気予報で言っていましたが。我が家の日の出は山陰から顔を出すため、7時20分でした。

Imgp6379 すっかりと晴れてよい天気の中、山の裾が明るく輝き、そのうちにまん丸のお天とうさまが顔を出しました。

Imgp6382 畑の菜っ葉たちも霜の寒さのなかようやく顔をだした太陽に、少し微笑んだよう。

2007年の願いをして合掌。

太陽を拝み、初ウォーキングに。目指すは、定番の日の出「つるつる温泉」。

Imgp6385 幸神神社に初詣に立ち寄り、ぺこりぺこりパチパチお願いぺこり運動をした後、シダレアカシデさんに新年のご挨拶を。

Imgp6384 シダケアカシデさんも、清清しいお姿で、2007年を正しくお迎えになったみたいです。しかし、この木は木らしくないのだなぁ。この木の前でぼぉっと眺めていると、お話が聞こえてくるような気がします。今日は、ご機嫌のような感じでありました。

一路、つるつる温泉に。7時30分のこの里は寒さがひどい。箱根マラソンの復路の一番にスタートする選手の気持ちが分かる。こっちは、結構温かい格好で歩いているのに、彼らは短パンにランニングだもんな。あれじゃブレーキになる人が出るのも当然だ。筋肉が固まってがちがち。

Imgp6386_1 ここ数年、元旦から営業している。日の出山や御岳山で初日の出を見た人たちが、下りてくるルートにあるので、元旦の需要が多いらしい。通常10時開店が、元日だけは9時から開店。

Imgp6387 8時58分に玄関に到着。既に、人が一杯。みんな隣のテントでストーブに暖まっている。玄関前には誰もいないので、ドアが開くまで待機。9時ジャストにドアが開く。

一番乗りとなりました。記念のレシート。2007年は幸先がよいかもしれない。

Imgp6388

どんどんどんどん人がくるので、ゆっくりお湯に使っている気分でないので、早々に退出。いつものように、体脂肪やら内臓脂肪やBMIや骨量やらなんやらをいっぺんに計測してくれるリコーな機械に200円を投入して計測。昨夜のビール酒酒酒酒焼酎ビール活動は、内臓脂肪に影響を与えたようだ。合掌。

綺麗なカラダに変身したワタクシは、9時背45分発バスに乗り一路家路に帰るのでありました。滞在時間なんと40分。

帰りのバスは例の馬鹿バスではなかった。バスの形のままちょっぴり小さくしてしまったミニバスでありました。

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おめでとうございます。

あけましておめでとうございます。2007年が皆様にとって良い年であることを願っています。今年もニンゲンらしく酒でも飲みながら、組織と個人をきっちりと分けて生きたいものです。

Some

染之助さんも染太郎さんがなくなった後も一人で、傘くるくるのおばかして元気をばらまいてくれてますので、このパワーをいただきながら今年もゆっくりニンゲンリズムでいきましょうか。

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