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2007年10月

2007年10月30日 (火)

孤低の人 孤高の人

「孤高の人」という言葉があります。エッジがたっていて好きな言葉ですが、ワタクシが、その言葉を聴いてすぐ思い浮かべるのが「加藤文太郎」という登山家です。

「単独行」の文太郎と言われるほどの人で、つるむことをせずに、「生まれながらの単独登山者」としてたった一人で、「ありふれた服装」と「地下足袋」を履いてひとり山に行く人。ワタクシの憧れの人でもあります。ワタクシは、五日市に住んでいるにもかかわらず、山などの角度のある道は、苦手で、もっぱら低地の平坦路を徘徊しているウォーカーですが、なぜか彼の生き方には惹かれるものがあります。角度があってもなくても、行くのは独り。ジャジャーン・・・ちょっとかっこいいじゃないですか。ということで、秋の夜長、本棚から取り出して、再読しています。

彼をモデルにした文字通りの小説が新田次郎が書いた「孤高の人」。

孤高の人 (上巻) (新潮文庫) Book 孤高の人 (上巻) (新潮文庫)

著者:新田 次郎
販売元:新潮社
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彼のメモなどをまとめたのが「単独行」。

新編・単独行 (yama‐kei classics) Book 新編・単独行 (yama‐kei classics)

著者:加藤 文太郎
販売元:山と溪谷社
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そして、いつも単独行をしていた文太郎が、家庭を持ち山をやめようかと思っていた時、初めてパーティーを組み友人の無謀な計画にひきづられるまま、吹雪の北鎌尾根で消息をたったことを焦点にした谷甲州の小説「白き嶺の男」という本もあります。この本は、新田次郎賞も受賞しています。

白き嶺の男 Book 白き嶺の男

著者:谷 甲州
販売元:集英社
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谷甲州は、早川文庫でSFをいろいろ出していますが、彼の山岳小説はなかなか読ませるものが多いのでご紹介。

神々の座を越えて〈上〉 (ハヤカワ文庫JA) Book 神々の座を越えて〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

著者:谷 甲州
販売元:早川書房
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とか

遠き雪嶺(上) (角川文庫) Book 遠き雪嶺(上) (角川文庫)

著者:谷 甲州
販売元:角川書店
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などがお薦めです。山をやらない人にも、ワクワクがいっぱいの読ませるご本です。山岳小説を食わず嫌いの人にもお薦めします。

低地徘徊で志も低いワタクシは、さぞかし「孤低」の人ですね。合掌。

兵庫・浜坂にある「加藤文太郎記念館」にでかけて、彼の爪の垢でもせんじて、少し「孤高」に近づけられればいいなぁと思っています。「加藤文太郎記念図書館」というのもあります。

■加藤文太郎の「単独行」の復刻版が図書館から出ていて、購入できます。「現金」か「定額小為替」で、本代と送料を、「申込書」と一緒に送ると購入できます。
「katoubuntaro.doc」をダウンロード

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2007年10月29日 (月)

五日市 早朝 お散歩

昨日の台風が嘘のような天気。こういう日は、気圧が高くていい気持ちの予感がして早く目が覚めてしまう。

家の前の烏瓜も朝霧を滴らせてぴかぴかぴかりと元気そう。
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小机坂も朝霧がなんだか幻想的で違う世界にきたみたい。
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駅の近くの街路樹たちも秋を感じて紅葉傾向。
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武蔵五日市駅も空一杯の蒼空をバックにいい気持ちそう。
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広徳寺の本堂の大屋根のうえにも蒼い蒼い空がひろがっています。
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蔵の白塀は、朝日を浴びてまだ寝ぼけ顔のよう。
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椿のつぼみはいよいよ大人になる準備で緊張しています。
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高尾公園の入口には、ぴかりと光る掘り立ての大根。そして、拾いたてのぎんなんが売られていました。
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夕方からの乾杯用にぎんなんを購入。さぁて早く帰ってシャワーを浴びて、飯だ飯。

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2007年10月27日 (土)

かみさま

『かみさま』という書名の本を発見。紙が主役の本だから「かみさま」。冒頭の「かみさまとは」には、こうあります。

「本書の主役は紙。人と人をつなぐ紙さま=かみさまを描いた。誰にも見せる予定のない旅の手帳、期限が切れてしまったダイレクトメール、誰かの年賀状、いつかの学級新聞、書店のブックカバー。そういう何気ない、ささやかな紙のなかにかみさまはいる。けなぎに、静に、けれども永遠に消えずに存在する。」

という本ですから、「かみさまのいる場所」、「かみさまと人々の関係」、「かみさまの小さな謎」・・・などが、「かみさま」の写真入で語られます。

ピカソが愛した紙で作った名刺「人間国宝名刺」やら、長野下諏訪の「すみれ洋裁店」の紙に縫い付けた「織ネーム」やら、上井草の「玄藘」の書簡印、立川の「紙匠 雅」、ベビーシューで有名な松本の洋菓子店「マサムラの包装紙」、持ち運びできる「スケジュール帳」、「牛乳瓶のふた」などがさりげなく、登場します。「紙」が「かみさま」になっていくようです。

ここに登場した「かみさま」たちに会いに生きたいなぁ。

かみさま Book かみさま

著者:小林 キユウ,大平 一枝
販売元:ポプラ社
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2007年10月26日 (金)

近藤史恵 サクリファイス

収穫の秋。また、よい本に出会ってしまいました。サイクルロードレースを舞台にした小説。近藤史恵「サクリファイス」。

ロードレース自体のレースの駆け引きと、チームの選手同志の嫉妬、羨望、欲望、葛藤

サクリファイス Book サクリファイス

著者:近藤 史恵
販売元:新潮社
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など心理的駆け引きが合わさって、ぐんぐんと読めてしまう。通勤電車向けの「通勤快読」の逸品です。主人公の白石くんも、今、人気沸騰のボクシング・内藤とにかよったところがあってほっとするところもいい。

自転車が走り抜けるシャーットいう音が聞こえてきそうな、軽快でスピーディなコンパクトな小説。パチパチ。自転車が好きになりそうだな。

しかし、熱烈なファンがいたもんだ「近藤史恵普及協会」だって。こうい存在があると知ると、天邪鬼の虫が体内を駆け巡り、読みたい気持ちが減少してくるのが、ワタクシの困った性格。

彼女のブログ「むくいぬ屋仮宅」もオモシロいぞ。

閑話休題。安倍とか亀田とか、ぎんぎんぎらぎらのパワーの時代は終わったな。本も音楽も、がらりと変わる時代かもしれない。いつでもどこでも戦いの疲れることはもうたくさんとみんながいいだしています。と思う。合掌。

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2007年10月25日 (木)

インシテミル 米澤穂信

「インシテミル」という書名がとっつきにくいし表紙のイラストがなんか好きでなかったのですが、読み出したら止まらない。

インシテミル Book インシテミル

著者:米澤 穂信
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

アルバイト情報誌を見ていた貧乏系学生の結城くんが体験するとても奇妙なアルバイトのお話。なんと時給が「1120百円」と書いてある。なんかの誤植かなと思ったがとりあえず応募してみると合格してしまった。たどり着いたのは、奇妙な建物と12名のアルバイト仲間が待つ場所。

仕事内容は「実験」のモニターだと説明される。「実験」とは・・・。人を殺したり、殺した犯人を見つけたりすると報酬が増えるという。与えられた期間は7日間。ついに、三日目の朝、第一の殺人が・・・。残された11名に疑心暗鬼の嵐が・・・。

ちょっとスマート。フットワークもかるい、文章も旨いね。読ませる読ませる「通勤快読」の一冊。おひねり100円。

書名の「インシテミル」は、「inしてみる」なのかとかいろいろ想像してみていたら、英語の書名も小さく書いてある「THE INCITE MILL」なるほど。しかし、403ページには「・・・ミステリに淫してみた<主人>・・・」という表現もあったりで、いろいろ書名だけで作者の意図を考えることができる。

秋の夜長、通勤電車、公園のベンチでの昼休みのひと時などにお似合いの本です。米澤穂信の本を探そう。

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2007年10月21日 (日)

ふるさと工房 瀬音の湯

あきる野市の「ふるさと工房」で、10月20日(土曜日)、21日(日曜日)「第一回オクトーバー・フェスト」という催しがあると図書館においてあるチラシで知りました。

地域の工房の人たちが作品を持ち寄って販売するという。ウォーキングをかねて、出かけました。五日市駅から秋川の左岸を通って、軍道から新橋を渡り、山沿いに工房まで。
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工房近くの「松本屋」で定番の「おやき」を購入。やはり近くに来たらよらなきゃいけないですよね。おばあちゃんは健在。
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1個100円を3個購入。ワタシは、喫茶店「むべ」のまえの「おとくにおやき店」よりこっちのほうが粉っぽくて甘さが控えめですきだなぁ。
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久しぶりの工房なので、とりあえず「軍道紙」の葉書を購入。前に購入した厚めのモノは、パソコンのプリンターにうまく会わずに印刷が出来なかったので、今回は、やや薄めの高価なほうを購入。5枚で500円。
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「軍道紙」というのは、五日市の軍道地区で昔から作られてきた和紙。ここの工房で、いまも伝統を維持しながら昔のままの原料を使い、昔ながらの作り方でつくられている。小学校や中学校の卒業証書はこの軍道紙が使われる。こうぞを100%使い、トロロアオイの粘液を加えて作る紙は強靭で障子紙や帳簿の紙、お茶を火入れするホイロの紙などに使われてきた。工房内のショップでは「名刺」「葉書」などが購入できます。

「フェスタ」で購入したもの。まずは、手作り木工「アトリエ・エボン」。
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■手作り木工 アトリエ・EBON 野辺正穂
〒193-0812 東京都八王子市諏訪町200-27
電話&Fax:042-651-5193

野辺さんがつくる木のコップが気に入りました。いろんな木でつくられたものがありましたが、ワタクシが気に入ったのは「梅の木」をくりぬいたコップ。梅の木は割れやすいので、こうした形に彫りこむのは難しい。模様が楽しい。さて、なにを入れて飲もうかな。焼酎のロックがいいかな。1個1000円なり。
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つぎのお気に入りは、軍道紙でお面を作っている小俣さん。横沢のひとで、お面のほかに、木の彫り物がなかなかいい。松の木を彫りこんだ、動物の根付や耳かきまであります。
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■小俣正高
東京都あきる野市横沢35
電話:042-596-4072

来年の干支の「ねずみ」。
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からからと音が楽しい「木魚」の形をした木の鈴。
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そして、秋川にたくさん住んでいて五日市音頭にも登場する清流のシンボル「かじっか」。
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小俣さん曰く、この木は、持ち続けていると、とろとろのいい色合いになるよ、とのこと。うまへたみたいな素朴な姿がなんとなく気に入りました。

その後、ひさしぶりの「瀬音の湯」に。じょわじょわじょわと今日も、内風呂には、かけながしの少し硫黄の香りがする、つるつるの湯があふれていました。ひと段落したようで、午前11時の風呂は、ゆったりとしていました。
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帰りは、ちょっと恥ずかしいピンクの「瀬音の湯」専用バスで東小仲野まで。250円。ここから図書館まで歩き予約していた本を借りてお家までお帰りです。
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おっ!図書館の隣の五日市中学校が怪しげな、人たちで溢れているではないか!そうか、今日は、「日本山岳耐久レース」なのか。一晩中、周りの山々を駆け抜ける天狗になったようなレース。なんと71.5kmも走り続けるのであります。それも参加費が1万円!!ご苦労様です。ワタクシは、角度がある道は、基本的にパスなので、こうしたレースに参加する人にはただただ関心いたします。御無事での合掌をして家路にぶらぶらするのでありました。いまごろは三頭山あたりを駆けているのでしょうか。

ちなみにコースはこんな具合です。【五日市中グラウンドスタート→今熊神社→市道山分岐(795m)→醍醐丸→生藤山(990m)→土俵岳(1005m)→笹尾根→三頭山(1527m)
→大岳山(1266m)→御岳神社(929m)→金比羅尾根→五日市会館フィニッシュ】

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2007年10月19日 (金)

東海林さだお ショージ君のALWAYS

尊敬する東海林さだお先生の名作「東海林さだお昭和を懐かしむ ショージ君のLWAYS」を再読。まだ読んでいないシトたちが見かけられるので、必ず読むようにとしつこいお勧なのです。なぜか!というと、東海林先生とは、ずいぶん年が違うのですが(約一回り違う)、リズムとここに紹介されているモノやコトの雰囲気がワタシの少年時代に似ているからであります。ということは、この馬鹿ブログのリズムも、この本に似通っているので、お勧めするのであります。

なんで、こんな年が違っても、同じようなモノやコトを体験したのかと云うとですね、それは「田舎」に住んでいたということです。東海林先生は、たしか八王子の山奥で暮らされていて、ワタクシは、五日市で生活しているからであります。

以下、ワタクシのALWAYSもちょこっと紹介。

水道もなかった、風呂に水を汲むのは子供の仕事で、井戸の水を汲んで、バケツで運び、ガスなどないので、(今も都市ガスはない。プロパンである。)、杉っ葉を拾い、火をつけ、電気が来ないのでランプを磨き(これは嘘だよーん)、当然、水洗なんかないから汲み取り便所で、糞尿は汲み取りも来ないので、肥桶に入れ、親父が肥やしに畑にまいていました。ふき取り紙も、いまみたいにトイレットペーパーなんかないので、縄とか新聞紙、新聞紙の再生紙なんかを使用していました。畑にまいた糞尿は、その紙が混じっていて、乾燥して冬なんか、風が吹くと紙が、埃と一緒に飛んできて「べんじょっ紙」がきたぁと騒いでいました。あまった糞尿は、畑の隅に肥溜をつくり其処に投入し、自然発酵をするのを待ちました。

カンケリやかくれっこなどをして、夢中になって駆け回っていると、そこにあるという認識を忘れて、肥溜に落ちるアホ子供が必ずおりました。ワタクシも実は、一度落ちたことがあります。救出されてから、井戸でじゃぁじゃあ洗われて、臭いが一週間くらい残っていました。あのときの感触と、臭いは、なぜか忘れられません。

落ちたのは、肥溜だけでなく、これもなんだか遊んでいたときに(記憶が途切れている)、走っていて、畑の先の崖になっているところから落ち、意識不明になり浅野セメントの診療所に運ばれました。お袋がいうのに、「でっかい注射で目が覚めた」ということで、なんとか、気がついて今に至っていますが、アレ以来、ちょっと変わっているのは、脳波が微妙に違うリズムを刻むようになったからでしょうか。

鶏や豚も飼っていて、隣では馬とかも飼っていました。実は、近所ではまだ乳牛を飼っています。鶏の世話は子供の仕事で、餌には菜っぱや貝殻をトンカチで細かく刻んだものをあげていました。水は、一升瓶に入れて逆さにしておくと、うまく必要量だけ落ちるのであります。

卵の収穫も仕事で、毎朝、リンゴ箱の「卵産む所」から生暖かい、ちょっと糞や羽がついている卵を持ってきて、ご飯にかけて喰っていたものです。

この味が頭から離れないので、いろんな卵を紀伊国屋などでも購入したりしてますが、どうもしっくりしたものがありません。

定年後には、絶対に鶏を飼います。ヤギも飼います。ミツバチも飼います。「三大飼います宣言」です。いまから勉強しようすな。その時は、いつも読んでいてくれるシトにあげるからね。待っていてね。

ヤギも飼っていたな。

Mama

山羊は、乳を搾り、食していました。母親の知恵で、甘いものを食わせると、乳が一杯出るのではと閃いて、「ボタモチ」をたくさん製造して、山羊に食わせたところ、山羊っていうのは、貪欲なやつで、なんでも喰うのね、ということで、「ボタモチ」を喰いすぎてしまい、死んでしまいました。多分、畑に埋めたので、骨が残っていたりして。でも、いい肥やしになってくれたことは確か。山羊の乳を飲んで育ったためか、沖縄や徳之島の山羊料理が大好きで、山羊が切れてくるとめぇめぇと騒ぎ出すのであります。

銀座の「わした」には、山羊汁のパックが売っていますので、それをストックしておいて、生姜の絞り汁と塩を加えて食すのでありますが、あんまり山羊臭くなくて、ちょっと不満であります。

麦踏みっていうのもやったな。麦を作っていて、それを一年分蓄えていて、炒って麦茶にしたりしていました。

週に二、三回青梅から自転車でやってくる麦藁帽子の片腕の「納豆売り」のおじさんの納豆を買うのも私の係りで、経木に入った納豆に辛子をつけてもらうというのがひとつの体験でした。経木を一度開いて、経木皮の間に辛子をぬってくれるのですが、親父が辛いのがすきで、多めにお願いするのも仕事でした。どんぶりに納豆を入れ、よく「かんまわして」、辛子と醤油をいれて、家族みんなで熱々のご飯にかけて喰っていたものです。

豆腐売りも来ました。その場合は、鍋をもって一丁くださいというのが仕事。100円店というのも来て、これはトラックやリヤカーにいろんなものをぶら下げて、みんなひとつ100円で売っていました。夏に来るときには、周りにたくさんの風鈴が下がっていて、風鈴の音で、100円店がくることがわかりました。

アト、テレビが無かったのよね。貧乏な家は。このへんだとトンちゃんの家にあって、なぜか風呂に入ってから「テレビみしてください」とかいって家族で見に行くのね。だから、テレビが我が家に来るという日は、学校から、もの凄いスピードで飛んで帰ったことを覚えています。その火の天気も覚えています。振り出しそうな夕立に追いかけながら、小倉の坂を走っていました。

昔のテレビは、劇場みたいに緞帳みたいなものがついていて、テレビをつけるときに、その布を上げて、いよいよテレビをつけるぞというキチントした姿勢で見ていました。今みたいに、寝転って見たりしたら「バチがあたる」としかられました。

テレビで思い出すのが、インスタントラーメン。親父が、大事そうに購入してきて、その日の夕食は、そのラーメンのみ。蓋付のどんぶりに「明星ラーメン」の麺を入れ、やかんの沸騰したてのお湯を注ぎ、時計の針を確認して、蓋をして時間のたつのを家族揃って、じっと見つめていたものです。テレビでは、ちょうど「ポパイ」が始まり、「ポパイザセラーマン ポッポー」という音楽が流れてくるのでした。

冷蔵庫を購入するときも一家で相談して、これを買おうと決定しました。冷蔵庫で覚えているのは、クラスの同級生の高橋さんが、うちでは、冬になるとコンセントを抜くのよね。というので、ちょっとびっくりしました。この話になると連想するのが、ご飯の話で、一日に何回、食事をするのかという話になり、「うちは、二回だな」といったトンベェの言葉が忘れられません。トンベェの家は、そんなに貧乏な家ではなかったので、昔からの習慣だったのかなと思いました。貧乏なヒトは、結構いて、給食費が払えなくて、給食の時間になると、教室からいなくなって、外の水道で水を飲んでいたりしていました。

というような時代は、ほんのちょっと前なのですが、すっかりと日本は変わってしまい、ワタクシの体験感覚が伝わりません。そのためのわかりやすい教科書が「ショウジ君のALWAYS」。

さて、この本の

    主な内容は・・・

    ラムネ飲むと寄り目になる。(わかるわかる)

    干し芋をよく食った。(うえんうん。従って、今は、食いたくない。カボチャもトウモロコシも毎日、食わされたので、顔も見たくない。まして金を出して買うなんて、なんでなんでぇ。)

    コロッケである。(そのとおり。肉屋を通りかかりコロッケの匂いがすると買ってしまう。)

    キュラメルである。(ほんとうにそうですね。葬式に行くと、子供たちには必ず明治の赤いキャラメルをもらえた。葬式が待ち遠しかった。なぁ。)

    ワタナベのジュースの素。(意義なし!アノ粉がのどに張り付く感じを喉がまだ覚えている。復活すれば買うぞ。)

    食堂車が無くなった。(これからという時になくなってしまった。これからというのは、お金を稼いで自分で、列車に乗って食堂車で食えるようになったのにという意味。青梅の鉄道公園には、食堂車が一両いて、そこで、フミちゃんとコーヒーやトーストを食った。フミちゃんは当時は、お金持ち的で、トーストに塩を振ってから喰うのに驚いた記憶がある。)

    聚楽」。(大衆食堂の原点。上野の聚楽。都下のシトだったのでまだ行っていない。今度いくぞーー。やってろよ。凄いね。メニューが120種類、サンプルケースが6m。優柔不断なワタクシは、メニュー決定まで一時間はかかるな。多分。)

    あったあった。「便所の貯水式手洗い機」、「茶箪笥」、「真空管ラジオ」、「富山の置き薬」(うちには、まだ来るぞ。)

    デパートの大衆食堂。(あったあった。親父と喰ったホットケーキ、シロップの味は、思い出すと浮かんでくるぞ。食券が厚くて、女店員が片手でペキッと半分に折るんだよね。)

    雀獲り。(笊と、短い棒と紐、そして米粒を用意して、スズメが来るのをじっとまちました。でもつかまんない。)

    「事件記者」「ララミー牧場」「幌馬車隊」、ローレンローレン「ローハイド」「ララミー牧場」「ライフルマン」「ボナンザ」「カートライト兄弟」「拳銃無宿」「アニーよ銃をとれ」「名犬リンチンチン」「ベン・ケーシー」「コンバット」「ラットパトロール」(-んな見た)

    さよならマッチ。(そうだね。マッチの運命は、マッチくれといっても風前の灯。喫茶店のマッチなんかをよく集めたものだけどマッチ自体がなくなってしまってそうした趣味もなりたたなくなった。使い捨てライター集めもなんかなぁ。そういえば、切手集めもなくなったのかなぁ。)

という具合に、ワタクシと東海林先生のALWAYSのご紹介でした。合掌。

ショージ君のALWAYS―東海林さだおが昭和を懐かしむ Book ショージ君のALWAYS―東海林さだおが昭和を懐かしむ

著者:東海林 さだお
販売元:集英社インターナショナル
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2007年10月18日 (木)

立川 湧水ウォーキング

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西国立駅をスタート。モノレールの柴崎体育館駅の近くから始まる根川緑道入り口に。ここから川に沿った遊歩道を進む。

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カモは朝寝坊なのか、朝日を浴びながらうたた寝の真っ最中。

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湧水が噴水のように湧き出している。立川崖線から湧き出している水を引いているのと、汚水を処理した高度処理水を一緒に流しているのが根川。カモや魚が気持ちよさそうに遊んでいるので、糞尿処理水も相当綺麗になっているのでしょう。

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その先が、残堀川に沿った遊歩道が続く。残堀川というとドブ川のイメージですが、なんと白鷺が舞っていたり、カモたちが泳いでいたり、なんとカワセミまで青色の羽を煌かせて飛んでいるではありせんか。ワタクシは、三羽確認。そのうちの一羽は、水辺の枝にとまってじっとしている、しばらく見ていたら、すっと水の中に。魚を捕まえているのであります。

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見えるかな?カワセミが小さく写っています。残堀川は、前に「玉川上水ウォーク」でも書きましたが、もしもとは、玉川上水に注いでいた川でしたが、その汚れがひどくなり上水に流す水質ではなくなったため、多摩川まで水路を作った川です。そんな残堀川の下流にカワセミが生活しているとは、ほんとうに驚きました。今度、望遠レンズを持参して来よう。

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残堀川と中央線が交差するところにある寺が、臨済宗建長寺派の「普済寺」。この寺は、立川の名前と同じ武蔵七党として活躍していた立川氏の菩提寺として南北朝時代の文和二年(1353年)に建てられた。もともとは、立川氏の砦の後を利用したらしい。その土塁がいまも残る。

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寺の下に、中央線と残堀川が交差する。「・・・中央線よ空を飛び、あのこの胸につきさされー」と歌ったのは、友部正人。「にんじん」というアルバムに入っている「一本道」がその歌。このアルバムには、連合赤軍の浅間山荘の戦いをテーマにした「乾杯」や富山の自主的自動車レースを歌った「トーキングブルース」が入っています。お勧めだな。

にんじん Music にんじん

アーティスト:友部正人
販売元:avex io
発売日:2003/03/05
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残堀川沿いの遊歩道を進むと、右側の坂になにやら看板と地蔵堂が。

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「山中坂」という坂。

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地蔵堂の中には「被爆碑」が。それによると昭和20年(1945年)4月4日立川に空襲に来たB29の落とした250kg爆弾の直撃により、ここの防空壕に避難していた老人や子供たち42名の方々が亡くなられたそうです。

地蔵堂の隣には、「山中坂悲歌」という歌が刻まれた石碑があります。「あのかなしみを くりかえさない あのかな しみを くりかえーさな い」という詩が楽譜とともに刻まれています。合掌。

遊歩道に戻り、農業試験場にそって進むと「富士見緑地」に。ここに立川崖線から湧出する湧き水があります。

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結構な水量の水が、崖のなかからあふれて池になっている。誰もいない公園は、緑の葉陰からの光が、水面二に光り、水音ともにいい気持ちにさせてくれる。

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郷土資料館の近くにある「ぶどう園」にある「ゲイジュツ」。「ペプシコーラ」に出ていたヒトが、色違いで登場しているみたいですが、その足元にも「ゲージュツ」がありましたから、なんかの「本質」を現しているのではと思いますが、感性鈍磨のワタクシにはよくわかりませんでした。こころのなかで名づけたのは「ヘフシくん」でした。合掌。

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「ヘフシくん」の足元に広がる「ゲージュツ」。ゲージュツは、なかなか難しい。

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農業試験場の湧水。苔むして気持ちが悪い。でも水量が豊で川になって外に流れていく。

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試験場の裏にある湧水。富士見緑地湧水の近くに湧く。崖線から湧く湧水は、ほぼ同じ高さから湧き出すのだという。このあたりは、黒土、関東ローム層、その下の砂利層、さらに粘土層の地層があり、降った雨が、砂利層を流れ、段丘になっている崖線から湧き出してくるというのが、湧水の仕組みです。(勉強になるブログだなぁ)

てなことで、立川湧水めぐりのお仕舞、お終い。またね。

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2007年10月13日 (土)

葉っぱ

葉っぱの本といえば、泣かせる絵本「葉っぱのフレディ」という本がありましたが、今回のお勧め本は、書名のとおり「葉っぱ」だけの本。秋空が爽やかな風を運び、森の木々たちが色づきそうな季節の立川の古書店で出会いました。

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副題が「8 Leaves-紅葉編-」の名のとおり、8つの樹木の紅葉した葉っぱの本物が、一枚づつコレクションしてあります。

「ミズナラ」「ウルシ」「ヤマザクラ」「ウリハダカエデ」「オオモミジ」「クロモジ」「ヌルデ」「ブナ」の8の樹木たちの葉っぱは、綺麗な紅葉色のものもあれば、枯れかけているもの、喰われちまって穴だられのもの、端っこが千切れているものなじみんな顔が違います。森の中から、独りづつ素顔のまんまで、会いにきてくれたようです。

P1030834
この葉っぱはなんでしょう・・・? そう 正解 みずならです。

一冊まるごと秋の森のようです。作者は、「オーク・ヴィレッジ」の稲本正さん。さすが、森の職人は違う。

大切にしたい本です。「紅葉編」とあり、この他に「緑の葉っぱ」と「木の実」のシリーズがあるらしい。

五日市の森の木々たちの紅葉も集めようか。そろそろよい顔の葉っぱたちが森にあふれそう。今年は、どんな顔をみせてくれるのだろう。

■葉っぱ 8Leaves-紅葉編-
1995年12月15日発行
文責: 稲本 正
発行所: オーク・ヴィレッジ 森の博物館
印刷所: ㈱大洋社
発売所: オーク・ヴィレッジ
〒506-01 岐阜県大野郡清見村牧ケ洞846
電話:0577-68-2220

 

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2007年10月10日 (水)

東海林さだお コロッケの丸かじり

いよっ!待ってました。東海林さだお先生の新刊「コロッケの丸かじり」。丸かじりシリーズ、なんと27弾!「タコ」から始まり、「キャベツ」「トンカツ」「ワニ」「ナマズ」「タクワン」・・・・と齧り続けてきたシリーズも、ついに「コロッケ」にたどり着きました。

コロッケの丸かじり [「丸かじり」シリーズ27] (丸かじりシリーズ 27) Book コロッケの丸かじり [「丸かじり」シリーズ27] (丸かじりシリーズ 27)

著者:東海林 さだお
販売元:朝日新聞社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ただ、東海林くんも、お年のせいか(ちょっと)前に、西荻窪の駅で目撃したことがありましたが、結構お年じゃん、というのが正直な感じでありました。)、「クスクス度数」が低下したいうのが、正直な感想であります。

昔は、通勤電車では、読書禁止本。だって、このシリーズや「タンマ君」や「サラリーマン専科」を読んでいると、「おっと」という面白さの変化球が、ピンボールなみに頭脳に襲ってきてクスクスクスが止まらなくなり、本で顔を隠しても、クスクス行動が周りの人にわかり「なに、このシトは、ちょっとコワイ」とかが周囲に伝わり、周りの人が後ずさりをする「後ずさりパワー」が確実にあったのですが、最近は、ナイ!というか低いなぁ。「クスクス度」が確実に下がっていますよ。

そのかわりといっては何だけど、まぁそんなもんかなという「うんうん度数」が上がってきた。渋茶をすすりながら、縁側で秋の日差しを受けながら、うとうとしながら読むのによい本に変化してきたのではないですか。まぁ、東海林先生も読者ワタクシも、みーーんなそんな年だから、それはそれで貴重な本になります。「日本縁側でうとうと本」大賞に選ばれることは確実です。(ぱちぱち。)

とはいっても、そこは東海林君、なかなか目の付け所パワーは健在です。巻頭の問題提起は、いきなり「ビーフン」。なぜ、日本人は、米の国の人なのに米でできているビーフンに冷ややかなのだろうと考えた。そして、本質にたどりつきました。「農業国だった日本人は腰を非常に大切にする。鍬をふるって大地を耕すには腰がすわっていなければならない。相撲も腰が大事だ。うどん、そうめん、中華そば、いずれも腰がないと日本では評価されない。ビーフンにもう少し腰があればよかった」のだと。(ぱちぱち。さすがですね。)

ただ、鍬も振るわなくなって機械化した日本人のお百姓さんは、腰を重視しなくなり、やれヴィエトナムのなんだら麺だのと評価が上昇している点も最近は見受けられますが、さすが、東海林先生の視点は確か。

同様に「ハヤシライス」は、なぜカレーのように大衆を獲得できないか?目玉焼きをご飯の上にのっけたら旨いのでは! などの鋭い問題提起が、ぼぉっとした読者に迫る。

続いて、横浜・野毛町「浜幸」の「馬鹿丼」探訪記。馬鹿丼というのは、「お馬鹿」さん用に特別に作られた「お馬鹿専用丼」ではなく、文字通り「馬肉」と「鹿肉」の鍋。

この「浜幸」という店は、馬肉専門店の店で「馬刺し」「馬カツ」「馬ステーキ」「馬ウィンナー」・・・などが揃う。ワタクシの御用達、町田の「柿島屋」と似ているではないか。ぜひ突入しなくてはいけないな。野毛には居酒屋の名店「武蔵家」や「ホッピー仙人」がありますので、なんか親しみを感じます。そういえば、「ホッピー仙人」さまにはあれ以来尋ねていないな。やっぱ泊りがけ攻撃で本格的にせめないともったいない街だな。ねぇHさま。

さらに「お雑煮」はなぜ、正月だけ食べるのか?レンコンの穴は?との問題提起は続く。銀座一丁目の大衆食堂「タイガー食堂」のレポートを読むと、ここも必行きの場所だなと感動する。

銀座三越、焼き芋専門店「カドー・ド・チャイモン」の焼き芋活き方に憤る。

パワーは、落ちたけど、目の付け所パワーはちっとも落ちていないですね。もはや、中島敦が書く「名人伝」の域に達しているのではと思うワタクシでありました。名人伝に言う「不射の射」なみの域にたっしているのではないかな。「不作の作」かな。いるだけでいい。書かなくてもいいたいことは分かる。そうした域に達しているのではありませんか。

この名人伝の弓の名人は、最後には「弓」を見せられてもなんだかわからなくなっちゃうのであります。このくらいにならなければ名人とはいえないのであります。東海林大先生も、鉛筆やペンを見ても、「うん!?」、「ラーメン!?」とか言い出すのではありませんか。合掌。

山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫) Book 山月記・李陵 他九篇 (岩波文庫)

著者:中島 敦
販売元:岩波書店
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この本は、ちょうど今、読み返しているところ。昔読んだころに比べて、少しは、世の中や人のことを見てきたので、なかなか改めて、新鮮な感動を与えてくれる本です。入院するときなんかは、必携の本だな。「日本入院のときに持って行きたい本大賞」という賞があったら大賞は間違いない。と思う。

知るヒトには深い意味がありますが。合掌。

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2007年10月 8日 (月)

国立市の湧水

多摩の湧水でもちょっと都会的な街の湧水を探検に。ここのところ立川方面のレポートが多いのは、ワケを知ってる人には、ちよっと受けるのであります。

南武線・西国立駅をスタート。「みのわ通り」を甲州街道に向かって南下すると「矢川緑地」の入り口に。木道が整備されている。【9:10・1120歩・0.87km・44kcal】
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おっこれは因幡の白兎の蒲の穂じゅないか。(たぶん?)
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木道の突き当りが「竜神の池」。
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池の中ほどから湧水があふれ流れ出している。結構な推量だ。この水が矢川に合流する全長1.6kmの小さな川。
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じょわじょわじょわじょわ。
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矢川は、ここを水源に府中用水に合流する清流。

小さな川だけど、川らしい川である。川沿いの家々は、川までの階段がつくられている。いまは使われてないようだが、ここで洗濯とかをしていたのだろう。昔は、川と遊んだり生活の一部になっていたりして、川を汚すこととてもいけないことだったが、川から人が離れてから、川は水を流すだけの「装置」になってしまった。だから、ものを捨てたり、汚したりしても気にならないんだろうな。

水草が揺らめいている。矢川沿いに遊歩道が整備されている。国立六小の前では小学生が水遊びをしている。
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甲州街道に突き当たるところにあるのが、四軒在家地区の人々が祀った「五智如来」のお堂がある。
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四軒在家という名前の由来は、天正8年に八王子城が落城したときに、北条氏照の家臣の四人が逃げてきてこの地に至り百姓を始めたことからだという。ちなみに、四軒の姓は、佐藤、佐伯、堀江、原田といわれている。五智如来も、このときの四人が建立したと伝えられる。
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甲州街道を西に向かうとすぐに、「矢川三丁目」の信号があるので、渡る。手押し信号を過ぎ、橋の手前を崖のしたに降りる道があるので下る。【9:30・2.8km・153kcal】

「ママ下湧水」の看板が。ママ下というのは、崖のことをこの辺りの人は「ママ」と呼んだことから名づけられた。
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上流に50m進んだところが遊水地。崖の下の石の間からジョワジョワと結構な流れの水が活きよいよく流れている。野菜を洗っているおじいさんがいる。
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崖の石の間からじょわじょわじゃじゃ。
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美味そうな蕪が、綺麗な湧水に洗われてぴかぴかに。
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再び、さきほどの大きな道に。田んぼの間の用水にそった細道を少し進むと、この用水(府中用水)とママ下からの湧水と矢川が合流する場所「矢川おんだし」に。
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「府中用水」というのは、玉川上水で有名な玉川兄弟が、初めて上水の掘削をした遺構を利用した用水。日野橋下の青柳地区から取水し、谷保の田畑を抜けて掘削したが途中で断念したのだそうです。この後、彼らは、福生の水喰土公園に残っている掘削も失敗し、三度目の正直で現在のルートを作り上げたのであります。やはり大きな事業は、いくつかの失敗を繰り返しながら、より完成度の高い事業になるのであります。最近は、一度の失敗でダメダメ喰らうことが多くて、小物やツマンネエものが多いのも日本のトレンドかな。
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石田街道という太い通りにぶつかるので、左に行き右側の大きな寺が「南養寺」。臨済宗建長寺派の寺。
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庭園や鐘楼、山門も立派な寺。【9:47・4512歩・3.54km・188kcal】

寺の南側が「くにたちし郷土文化館」。ここで小休止。常設展示のほかに、今は、「滝乃川学園」の特別展示を行っていました。名前だけは知っていましたが、石川亮一、筆子夫妻の活動には勉強させられました。社会のニーズをいち早く発見し、すぐ課題解決を行う行動力には考えさせられました。そして、夫婦の生活スタイルや持ち物や使用する道具が粋なところがいいですね。

この火鉢は、作りたいな。
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ふたたび、段丘にそった水路沿いの細道を歩く。城山公園の入り口の横にある民家が、「旧柳沢家の古民家」。現在は修復中で入れない。旧青柳村にあった民家を移築したもの。看板を見たら、土間にならんで「厩」が家の中にありました。南部の曲家だけではなく、昔は、馬と一緒に生活するのがあたりまえだったのですね。

「城山」は、鎌倉時代初期の城館跡。山際には、水田が広がる。ちょうど、稲刈りの真っ最中。
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ここが国立市とはちょっと考えられないな。

田んぼの案山子たちも、ちょっと国立市風。この近くの馬術クラブには、アノ山口百恵さんが会員になっていました。
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ほら、国立市にも「マムシ」がいるんだよ。夜の街に出没する「まむし」ではなく、本物の「マムシ」です。
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ちょっと道を間違えて、先まできちゃったみたいなので、向こうから来たおばあちゃんに道を尋ねたら、やっぱり来過ぎでユーターン。

谷保天満宮に到着。【10:30・8565歩・6.77km・354kcal】

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天神様には「牛」がつき物だが、ここには二頭の牛が寝そべっている。天神様に牛がつきものなのは理由がある。菅原道真が亡くなり、その遺骸を埋葬するために、大宰府の安楽寺まで牛に引かせて運んだが、どうしたことか、境内に入ったところで牛が座り込んで動こうとしない、なんとやっても動かない、押しても引いても、けっとば゜しても動かない。これにはなんか意味があるかなと、人々は考え、牛が止まったところに埋葬してしまったのであります。横着な人々が多かったのかな・・・多分。そして二年後の延喜五年(905年)に神殿がつくられ(お金もなかったのかな)、それが大宰府天満宮になり、座った牛は「座牛」として、現在まで、天満宮のシンボルとなっているのであります。ぱちぱち。そのときのことを想像するとなんとなく、可笑しくなってくる。「なんだよこの牛は・・・」「もう夜になっちゃうから、埋めちゃおうよぉ・・・」「そうだな、そんで酒だな・・・」というような会話が交わされたのかもしれないね。

天満宮は牛が、守り神のようだが、狛犬もちゃんといて、「俺もいるぜぇ」「わすれんなよぉおお」てな具合で、ちょっとえらそうにそっくりかえちゃったりしています。
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二匹とも。
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「湯島天神」「亀戸天神」と並ぶ、関東三大天神のひとつ。とりあえず、ぺこり、ぺこり、ぱち、ぱち、ぺこりで礼拝とお願いをする。

「売店」(売店って呼ぶかな?)で記念に、「うそ」を購入。
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本殿の後ろの厳島神社の池の後ろに目指す湧水がある。この池も、きれいなきれいな湧水のために、透き通って、カメや鯉たちはとても気分が良さそう。
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空中遊泳のように水中遊泳をしている鯉さんたち。
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湧水は「常盤の湧水」という。
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千年の昔から絶えることなくこんこんこんこんこんと湧いているらしい。えびや小魚が気持ち良さそう。
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ここから谷保駅までは、すぐそこ。甲州街道をくぐるトンネルを抜けて、看板に沿っていくと到着。【10:50・9938歩・7.85km・414kcal】

なかなか気持ちのよい、散歩道でありました。合掌。

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2007年10月 5日 (金)

ゆっくり走ろう 遊歩道

五日市・佳月橋下流の遊歩道で発見した看板。
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「どぉーーすりゃいいのぉさぁ 佳月ぇぇつ橋 ちゃんちゃん」。

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2007年10月 3日 (水)

ともづり最中

「武蔵五日市この味」というコンセプトの和菓子屋さん「内野屋」。
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ここの代表作が「ともづり最中」。幼い頃、「最中」が読めなくて「さいちゅう」「さいちゅう」とか言っていました。高価で手土産の和菓子というイメージがありました。P1030763

お店のパンフレットによると、江戸時代・徳川家斉に秋川の鮎を献上していたそうで、その由来にもとづいて、原料を吟味した材料で味わい深い和菓子を創作したとのことです。
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秋川は鮎つりのメッカ。五日市のほとんどの人は、鮎つりをするくらいに盛ん。その鮎つりの漁法である「友釣り」を模したのがこの最中。
二種類の「ともづり最中」があり、これが小豆餡。小豆の味が活きていて甘さもくどくなくて、柔らかめの皮とのバランスもよいので「アル系」のワタクシでも食べられます。「友釣り」を模しているので、ちょうど、「おとり」鮎にかかった状態で2尾が寄り添っています。左向きが小豆餡、右向きが柚子餡になっている。
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子持ちならぬ、餡持ちの鮎。
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「柚子餡」。こちらは白い皮に、黄色の餡がたっぷりつまった、柚子の香りがいい美味な最中。
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共に1個168円。
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「ふる里その後」という藁葺き屋根の形をした和菓子も最近出来たらしい。
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中には、栗がまるまる入っていました。
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しかし、原材料を見ると「ソルビトール」とか「次亜塩酸Na」の表示があるのが残念。
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包装紙をこだわるのだったら中身ももう少し繊細にしてくれたらいいのに。コンセプトもデザインもいいのに、裏の原材料表示みたらガックリ。ちょっと時代の感覚が不足しているのね。五日市的にも、残念。

■有限会社 内野屋
東京都あきる野市五日市44
電話042-596-0053

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