東直己 探偵、暁に走る
東直己の最新刊を読了。この本も美味度が高い。ワタクシの面白本度数でいくと、東京行直通赤い電車で、武蔵五日市から眠らないでどこまで読めるかが評価の基準ですが、この本は、三鷹までうとうともせずに通読。帰りの電車でも立ち読みし、帰ってから布団の中でぬくぬく読みをしましたので、1.5日で完読。「通勤快読」のおすすめ本。
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探偵、暁に走る (ハヤカワ・ミステリワールド) 著者:東 直己 |
物語は、いつものように札幌・ススキノを舞台に、バァー・ケラーで「サウダージ」というオリジナルカクテルを飲み、関わりふった出来事に、こだわりを持って取り組むという基本姿勢は同じ。
背表紙に書いてある本の紹介には・・・「地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、<俺>はイラストレーターの近藤と飲み友達になった。その近藤が、深夜のさびれかけた商店街で何者かに刺されて死んだ。彼はなぜ殺されたのか?友の無念を晴らすべく、<俺は>一人で調査を開始する。やがて事件の背後に、振り込め詐欺グループ、得体のしれぬ産廃業者らの存在が・・・・札幌の街を、孤高の<ススキノ探偵>がいく」とあります。
ロバート・パーカーの「スペンサーシリーズ」を髣髴とさせる、スペンサーがピューリタン的な毅然「こだわり」の探偵だが、こっちは、仏教的北海動的「こだわり」がわかりやすくて親しみがもてる。酒浸りなのもいいね。朝から喫茶店でスーパーニッカのストレートダブルだもんね。
そして、やくざ関係のお友達、桐原、相田、新聞記者の松尾、ミニFM放送局の高田、バァー・ケラーのマスター岡本、濱谷のおばちゃん、ダンサーのアンジェラ、彼女の華さんなどのいつものお友達がとてもいい。
酒の方向もワタクシと似ていてそれもいい。今回はアイラモルトの「アードベック」がよく登場。桐原と飲む1974年アードベックには、喉がなりました。それと、いつもの定番の<俺>オリジナルのカクテル「サウダージ」。朝食代わりのスーパーニッカのストレートダブル。シリーズ第一作の「探偵はバアーにいる」から登場のウィスキーベースのカクテル「ラスティ・ネイル」は、今回登場しない。「探偵」も50歳を過ぎ嗜好が変わったのでしょうか。
ワタクシは、歳とともに、この甘く甘い薬草臭いカクテルがお気に入りで、いいかげん飲んだ後に、入ったバァーでは、まずこれを飲み最後にマティニーで仕上げるのが昨今の定番です。
オリジナルカクテル「サウダージ」は、「ライト・グッドバイ」にレシピが書かれていました。
■サウダージ
●オールドファッショングラスに「ランプ・オブ・アイス」を入れておく。
●シェイカーにゴードンのジンとティオ・ペペを入れる。(ティオ・ペペの量は、ドライ・マティニーのベルモットをティオ・ペペに替える量。)
●そして、シェイクしてグラスに。
●アンゴスチュラ・ビターズを1ダッシュ。レモンピール、オリーブは好みで。
最近、ご無沙汰の吉祥寺「ジョージズバァー」で作ってもらおうかな。と思って、ホームページを見ていたら、なんと10月30日で閉店してしまったのであります。ここのマスターのつくるトライ・マティニーは、絶品でありました。そして、葉巻のこと、ウィスキーのこと、いろいろなカクテルのことを教えていただきました。合掌。
この小説のタイトルは「探偵、暁に走る」でありますが、ワタクシは「ワタクシ、今日も呑みすぎて暁に帰る」であります。合掌の合掌。今年は、マフラーをなくさないから。
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