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2009年1月22日 (木)

アンダーリポート 佐藤正午

霜柱に囲まれた寒い寒い五日市。むくむくのあたたかい布団にもぐりながら読むに最適なミステリー。主人公・古堀は検察事務官。15年前に隣人が殺害された時の第一発見者。被害者の娘が突然、彼の部屋を訪ね、当時のことを聞き始めるところから物語が始まる。文章の構成と静かな語り口の旨さに、どんどんと物語の世界に引き込まれる。

アンダーリポート Book アンダーリポート

著者:佐藤 正午
販売元:集英社
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帯のキャッチコピー「過去はあなたを離さない」。緊張感のある会話が「物語からアナタを離さない」。そして、構成も巧い。最終章を読み終わると、ふたたび第一章をに戻りまた読み出したくなる。エンドレスな構成。

作品に登場する「トーストにはバターをぬらずに、リンゴのスライスは櫛型にできるだけうすく、それを端と端が重なるように何枚かトーストにのせた」ものを、喰いながら読むのもいいかもしれない。

緊張感あふれる小説を読んでいると、無性にビールが飲みたくなるのはワタクシだけだろうか・・・。

いいじゃないですか。佐藤正午。ぱちぱち1680円は、安い。

合掌。

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