2008年7月 4日 (金)

東京島 桐野夏生

桐野夏生さんの新刊「東京島」よんだぞーー。凄いね、彼女のご本タチは。今回も、鋭く時代の雰囲気を無人島・東京島を舞台にやってくれました。出だしから、夫を選ぶくじ引きのシーンから始まる。

東京島 Book 東京島

著者:桐野 夏生
販売元:新潮社
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夫婦でクルーザー公開中難破してたどり着いたのが無人島。その後、沖縄の離島のタコ部屋から逃げ出し、やっぱり難破しちゃった若者たち。そして、中国人のヤンたちが同居する。たった一人の女と31人の男たち。くじ引きで選ばれた4人目の夫との生活が始まる。生きること、欲望、果たして地獄なのか楽園なのか・・・。

極限状態の中で、生き残るのは誰か。一気読みのまさに「通勤快読」の一冊。

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2008年6月27日 (金)

伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー

「ゴールデンスランバー」。とは、表紙の扉の後ろに解説があります。「すばらしきまどろみ」というような意味らしい。イギリスのエリザベス朝の劇作家トマス・デッカーが作った子守唄の題名でもあり、これは「マザー・グース」にも収録をされています。しかし、なんと言っても、ワタクシタチガぴんとくるのは、BEATLESのアルバム「ABBEY ROAD」に収録されている曲というイメージがありますね。

Abbey Road Music Abbey Road

アーティスト:The Beatles
販売元:Toshiba EMI
発売日:1990/10/25
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この本でも、この曲が効果的に使われています。

首相が暴殺された仙台は、街のあちこちに、カメラや音声を収録する機会が配置された監視社会。そんな街の中で、意味も分からず突然、犯人に仕立て上げられた主人公が逃げる。彼を救う人たちは、友人であったり、社会からつまはじきされる人々。

「人間にとって最大の武器はなんだか分かるか?」・・・。「習慣と信頼だ」。巨大な陰謀のなか、「信頼」に支えられながら、知恵と工夫と「信じる」ことを唯一の支えに逃げる、とにかく逃げる。スピーディな展開で、とにかく読ませる楽しませるエンタティメント小説。最後のシーンで「おぉ」と感動させる、伏線も配置されていて手抜きでは読めませんよ。

第二十一回山本周五郎賞を受賞すると共に、「本の雑誌」が行っている、全国の書店員が選んだ一番売りたい本2008年の「本屋大賞」(第五回大賞)にも輝きました。本のプロたちが選んだ本だもの。なーるほど面白いわけだ。ワタクシオモシロおすすめ本のあの「サクリファイス」が2位、「私の男」が9位、そして「カシオペアの丘で」が10位に入っていました。

ゴールデンスランバー Book ゴールデンスランバー

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
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「通勤快読」の眠気も吹き飛んでしまい、そのまま電車に乗ったまま「仕事なんかいいか」と、通勤電車往復読み体制のおススメ本。損はない!断言。つまんなかったら、「いせや」でご馳走します。(焼酎だけど。モツ焼きのカシラの塩もつけるよ。)

最近は、池袋の「みつぼ」だけど・・・。

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2008年6月21日 (土)

世界のナベアツ写真集

父の日の贈り物としていただいたのが「世界のナベアツ写真集-3の倍数と3がつくページだけアホになります-」という写真集。ワタクシがあまりにも真面目なので、この本でも読んで少しはアホになりなさいという息子ごころでありましょうか。そうだな、この本でしっかりアホを学習して、きちんとしたアホになろう。(すでに、そうとうあっちにいっちゃっているよね。という声もきこえますが・・・無視)

世界のナベアツ写真集『3の倍数と3がつくページだけアホになります』 Book 世界のナベアツ写真集『3の倍数と3がつくページだけアホになります』

著者:世界のナベアツ
販売元:ワニブックス
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ページをめくると、ちゃんと3のところでアホになっている写真が。おまけもあって、46ページからは、「3の倍数3がつくページのときアホになって、5の倍数のページのときにおねむになります」や62ページからは「3の倍数と3がつくページのときにアホになって、5の倍数のページのときにおねむになって、8がつくページのときに無敵になります」をちゃんと複雑にやっているのであります。

さらに、91ページからは「3の倍数と3がつくページのときにアホになって、5の倍数のページのときにおねむになって、8がつくページのときに無敵になって、9がつくページのときに走り幅跳びします」というかなり高度なアホ術を披露してくれるのです。(ほんとに、飛びながらアホしてまーす。)

そうした写真たちがちゃんと物語になりながら、アホになったり、おねむになったり、無敵になったり、走り幅跳びまでしちゃいので、見ているほうも感動をするのです。なかなか、アホもおちおちと出来ないのであります。落ち着いてアホしたいし、アホだけに専念したいだろうなと世界のナベアツに同情したくなりました。

最後には「世界のナベアツによる全ページ解説」もあり、これはこれでなかなか読ませてくれるのであります。1冊で2度楽しめるアホ本です。こんな日本だから、一家に一冊の常備本かもしれない。1000円でこれだけ楽しめる本はないかもしれない。世界全体が3と聞いたときに、「アホ」したらシアワセな世の中になりますね。ナベアツは、もしかしたら世界の救世主なのかもしれない。アホ教とかが出来て、教祖になるかもしれない。(ならないかぁ。)そうして、このアホ教の経典は「理趣教」であったらなおいい。

しかし、アホはなかなか難しいぞ。馬鹿だとアホになれない。アホは馬鹿になれるけど・・・。だんだんよくわからなくなってきた。アホ力がついてきたのかもしれない。合掌。

おおっなんと「世界のナベアツ」のブログもありました。そして、「世界のナベアツ オモロー電卓」なんてものもありました。3やの倍数のボタンを押すとナベアツの声がするのだそうだ。

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ほんとうにアホは難しい。合掌。

米朝会談のときやサミットのときに、みんながナベアツしたら、世界の雰囲気は変わるかもしれない。金正日が突然、会談の席上でナベアツしたら受けるよね。福田首相も毎日の記者会見のときにやれば支持率は一挙に急上昇。「マチガイナイ」(こういうことを言っていたヒトはどこへいっちまったのだろう・・・)

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2008年6月 6日 (金)

三羽省吾 イレギュラー

一人の作家がいいなぁと思うと、いっちゃうタチなので、三羽省吾と出会ってからは、とにかく彼の本は全部読もうと決めたのであります。デビュー作の「太陽がイッパイいっぱい」、二作目の「厭世フレーバー」は、五日市図書館にありますが、三作目の「イレギュラー」は、購入しました。

この本もいいんだよな。今度は高校野球業界が舞台でありがちなお話なんだけど、チンピラも監督も村人たちも、ライバルの高校生たちもみんな根がいい人だから、こんな人と人がなかなか繋がらない日本特有の時代の中では、きらりと読ませてくれる小説になるのであります。

みんながいい人や、みんなが人のためにとか、みんながみんなのことを少しでも思っている時代だったら「ケッ!あまぇ話こんてんじゃねぇよ」みたいな反応なんだろうだけど、いまの日本では、ちゃんと読者を獲得して、泣かせる小説分野でも評判になるのであります。あの あさのあつこさんもご推薦本だ。

お話は・・・(出版社の紹介記事をご紹介。)

村が水害にあい、グラウンドも使えず練習もままならないニナ高野球部。素質は全国レベル、態度はメジャーレベルの剛速球投手コーキもその素質をくすぶらせ、ナンパやケンカ三昧の日々。そんなニナ高に、恰好の練習相手として目を付けたのは名門野球部K高だった。だが両校は合同練習初日に衝突する。自分の球に絶大な自信を持つコーキはK高野球部に勝負を挑むが…。『太陽がイッパイいっぱい』『厭世フレーバー』の三羽省吾が描く、ダメダメ野球部のむやみに熱い青春ストーリー登場!!

イレギュラー Book イレギュラー

著者:三羽 省吾
販売元:角川書店
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次の作品が待ち遠しい。

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2008年6月 5日 (木)

手もみジュース

はいはい。面白本発見。やっぱり幻冬社だよ。『野菜ソムリエ ビニール袋1枚でできる!手もみジュース』。書名の通り、手もみでジュースをつくちゃおうぜ。という本。用意するのは、ビニール袋。だけ。後は、好みの果物やトマトなどの野菜や蜂蜜や牛乳など。ビニール袋に刻んだ果物とか牛乳とかを入れて、もむだけ。もみもみもみ、もみもみもみ、もみもみして、袋のはじっこを切って、コップに注ぐだけ。

野菜ソムリエビニール袋1枚でできる!手もみジュース Book 野菜ソムリエビニール袋1枚でできる!手もみジュース

著者:小磯 ふきこ
販売元:幻冬舎
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作者の小磯ふきこさんは、フードコーディネーター。料理教室も開催している若いけど凄い人。ホームページも面白い。ショッピングサイトまであります。姉妹ブログもありました。

ぱちぱち。

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2008年5月31日 (土)

三羽省吾 厭世フレーバー

先日の面白本で紹介した「太陽がイッパイいっぱい」が、あまりにも素敵な物語だったので、すっかりファンになっちゃったワタクシは、二作目の本を探しました。本屋にはなかなか在庫がなかったのですが、五日市図書館で検索したらありましたありました。早速、借り出して読んだら、これまたいいのよね。

厭世フレーバー Book 厭世フレーバー

著者:三羽 省吾
販売元:文藝春秋
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突然、とうさんがリストラで会社を辞めさせられたと思っていたら、1ヵ月後のある日プイとどこかへ消えてしまった。失踪。14歳のケイくんは、打ち込んでいた陸上部も、高校への進学も辞めるようと思う。理由は、ダルイから。17歳の長女・カナ、家族と会うのがいやだから終電車までおでん屋でバイトを始めた。27歳の長男・リュウ、家に戻り突然、家長をしだした・・・でも無職で職探し中は、言い出せない。42歳母、薫は家事を放棄しひたすらビール浸りに。73歳の爺さんの新造。今喰ったばかりの飯を忘れてしまう・・・・複雑な家族たちが、それぞれの自分を語る形式で物語りは進む。家族の秘密が少しずつ明らかになってくる。

読んでいるうちに、すっかりと三羽省吾の世界に。心優しい人だったら泣けてくる小説であります。巧いね。

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2008年5月29日 (木)

ディーン・クーンツ チック・タック

クーンツさんの新刊。クーンツといえば、「戦慄のシャドウファイア」「邪教集団トワイライトの追撃」などが有名。知ってますよね。これらの作品は、クーンツの別名義リー・ニコルズの名前での作品。この二冊は、本屋ではなかなか在庫がないみたいですが、ブックオフの105円コーナーを探せばあるので、読んだほうがいい。この本を読まずに死ぬのは、残念だ。と思う。でもほんと。

今回も、小説家のトミーに送られた人形に追われて逃げまくるお話。クーンツのお話でいいのは、必ず、パートナーがいこと。今回も、美人でウエイトレスで遺産相続人のデルと彼女の愛犬ラブラドル・レトリバーのスクーティが相棒に。デルとの会話がなんとも言えずにいい。タイムリミットは、夜明け。チク・タックのリズムに追いかけられながら逃走を続ける。さあて・・・。あとは読んでのお楽しみ。

チックタック 上 (1) (扶桑社ミステリー ク 1-12) (扶桑社ミステリー ク 1-12) Book チックタック 上 (1) (扶桑社ミステリー ク 1-12) (扶桑社ミステリー ク 1-12)

著者:ディーン・クーンツ
販売元:扶桑社
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チックタック 下 (3) (扶桑社ミステリー ク 1-13) (扶桑社ミステリー ク 1-13) Book チックタック 下 (3) (扶桑社ミステリー ク 1-13) (扶桑社ミステリー ク 1-13)

著者:ディーン・クーンツ
販売元:扶桑社
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まさに「通勤快読」のページを繰るのがもどかしいほどのスリルとサスペンス、そして、にこっとするユーモアと優しさに満ちたジェック・コースター小説。あっとイウマに読み終わりそうなので、セーブしながら読まないといけない。出版社よ、2分冊なんかにしないで、もう少し、活字のポイントを落としてもいいから、一冊にして価格を落として欲しい。「クーンツなら売れるかんね」というのはやめてよね。

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2008年5月28日 (水)

面白南極料理人 お料理なんでも相談室

南極越冬隊の料理人・西村淳さんの新作が新潮文庫より発売されました。今回は、「お料理なんでも相談室」という書名で、ワガママな質問やコムズカシ質問、こんなのアンノカの質問にも、パッパパラリラと即効、軽快、明快、簡単、美味の回答でスマッシュしています。514円では申し訳ないご本です。もともとが、「新潮ケータイ文庫」に掲載されていたものを加筆訂正したものだそうですので、元をとっているからの価格なのかもしれない。

Book 面白南極料理人お料理なんでも相談室 (新潮文庫 に 17-3)

著者:西村 淳
販売元:新潮社
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こんな質問が一杯。「夢のような朝食の作り方は?」、「前世占いで八百屋お七でした。強火が苦手な私に強火不要レシピを」、「乾パンをおいしく食べたい」、「特売寿司を返信させたいが」、「チキンラーメンの活用法は?」、「ちくわぶが異常に好き。輝けるレシピを」(これは、ワタクシ同じ)、「簡単即席煮卵の作り方を」、「アンチ・メタボリック料理を教えて」、「元気がでるあぶないレシピが知りたい」・・・・などなど合計100の質問と大変具体的でお役立ちの回答たちであります。ぱちぱち合掌。

なんか偉そうな有名人の料理人が、偉そうにTVでくっちゃべっていますが、この作者みたいな感じで料理なんかできちゃうのであります。

彼のホームページ「アドベンチャークッキング」も必見ですよ。

笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫) Book 笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)

著者:西村 淳
販売元:新潮社
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面白南極料理人 (新潮文庫) Book 面白南極料理人 (新潮文庫)

著者:西村 淳
販売元:新潮社
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2008年5月23日 (金)

三羽省吾 太陽がイッパイいっぱい

なんだよ。(なんだよといきなり言われても困りますよね) でもなんだよです。こんないい本を知らなかったワタシがお馬鹿ね。というなんだよです。皆様に、けっしてつっかかっているわけではございません。

三羽省吾さんの小説デビュー作。いきなり第八回小説新潮の長編新人賞に輝いてしまった本。主人公のイズミは、三流大学の学生。ひょんなことから「土方」業界にデビューしちゃって肉体労働に楽しみをみつけちゃったのであります。楽しみといっても、達成感とか満足感とかいった立派なものじゃなくて、仕事帰りに電車の中で飲むビールの旨さといったものですが。金では買えないものを生まれて初めて手に入れたのです。

彼が働くのは「マルショウ解体」という解体屋のバイト。総勢10名の「組」の仲間たちがいい味をだしています。巨漢でやたらエネルギーを爆発させるマッチョで丸坊主のカンや、左官職人崩れで女性に対し赤面症の美青年クドウ、証券会社をリストラされた46歳のハカセ、マルショウ解体のメンバーで構成する草野球チーム「マルショウスパイダース」と野球をこよなく愛す老年のイワタ、身長155cmでアル中のハルたち。

そして、脇役でも、いつも通う現場近くの定食屋「のがみ」の看板娘、メロンちゃん、看板犬のコタロウ、仕事帰りにみんなで立ち寄る立飲み屋のホウタレ犬のヨゴレ、イズミに愛情を寄せるゼネコンの社員で現場監督の体育会系ツボイ、そして親分のマルヤマ親方・・・。

しかし、「マルショウ解体」の財政は逼迫し、深刻な問題が・・・。メンバーのまざまな事情をからみあわせながら、汗と涙と恋と喧嘩の青春ドラマが展開する。「ナニワの青春はけたたましくおかしくて清々しい」(解説の北上次郎さんのお言葉)ものがたりは、初夏の爽やかな季節にふさわしいのであります。「読みながらビールが飲みたい、そして旨い小説ベスト」があったら、必ず入選する小説です。「このやろう。なんだよ」気分の混雑する帰りの中央線のなかで、読むのもいいかもね。その場合、ワタクシは、吉祥寺とかで途中下車して、「いせや仮店舗」でビールと焼酎飲んじゃうけど・・・。(全然、関係ないけど、「いせや」はいよいよ6月にオープンするみたいだけど、仮店舗のお姉さんのいうことには、「仮店舗」は残るみたいよ。ということです。当分の間、新店舗は混むだろうから、ワタクシ仮店舗派で行こう。)

この掘り出し本は、吉祥寺のブックオフの105円コーナーで発見した文庫本ですが、ワタクシ本棚の「たいせつ、たいせつ本コーナー」に収めようと思います。ありがとうの合掌。

太陽がイッパイいっぱい Book 太陽がイッパイいっぱい

著者:三羽 省吾
販売元:文藝春秋
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2008年5月12日 (月)

東海林さだお おにぎりの丸かじり

東海林くんの丸かじりシリーズの最新刊「おにぎりの丸かじり」を読了。今回も、東海林先生はいろんなものに悩んだり怒ったり不思議だなぁったりしている。東に、野に生える「わらび」くんを見ると、なんで彼は、春なのにうなだれているのだろうかと想い、憂う。西に、可憐に咲く菜の花を見ると、観賞するだけでも充分なのに、それを喰ってしまう、しかも、熱湯で湯がいたりする乱暴狼藉に対して「ゴメンネ菜の花」と反省をする。埋もれた逸材である「ザーサイ」を応援したり、北に、煎餅食べ放題があると聞くと、巣鴨の「雷神堂」まで行って630円制限時間30分にチャレンジしてみる。新米の季節には「うーん、旨い。これだったらおかずなんか要らない」という声を聞くと、「丼一杯おかず無し!!」にチャレンジしてみる。ばかじゃないといわれても、ちょっとうすきみわるいと想われても、丸かじりシリーズの読者のためなら今日も、がるると戦闘体制の東海林先生でありました。

「通勤快読」にうってつけの本であります。びろびろっと読むと吉祥寺くらいで読了。しかし、彼の本を読むと、コレは食ってみたい、アレは買ってみたい、ソレには行ってみたいと、みたいみたいみたい傾向が発生するので、行きの通勤電車で読み、帰りには、「みたい」ポイントを制覇するのが正しい丸かじりシリーズの読書体制かもしれない。多分。

おにぎりの丸かじり 「丸かじり」シリーズ28 (丸かじりシリーズ 28) Book おにぎりの丸かじり 「丸かじり」シリーズ28 (丸かじりシリーズ 28)

著者:東海林 さだお
販売元:朝日新聞社
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通勤電車もいいけんど(五日市弁的)、五月の薫風に吹かれながら、右手にビール、左手に焼酎、まんなかに辛口の吟醸酒で、うつらうつら読むにもよいかもしれない。多分。

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2008年5月 9日 (金)

駅までの道をおしえて

駅までの道は、だらだらとした坂をくだる道。毎朝、律儀に季節の花たちが見送ってくれます。「西の風」で名前を覚えた蘭の一種の「クマガイソウ」さん。名前の由来は、花の形を熊谷直実(源平・鎌倉時代の武将)が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てて名付けられたそう。

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足元では、蟻たちが眠そうに顔を擦りながら、出勤の真っ最中。

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つつじたちも、朝日を浴びて顔を輝かせています。

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坂の途中の民家の牡丹。

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たんぽぽ。

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そんな駅までの途中で、ふぅっと思い出したのが、敬愛する作家・伊集院静先生の「駅までの道をおしえて」という本。冒頭の短編が表題と同じ名前の小説。主人公サヤカが、線路際で、電車がやってくる方向を、うしろ手に組んで少し足を開いてたっている。ポニーテールが揺る。その少女の風情が表紙の装画に描かれている。これがいい。この少女を思い出してしまったのです。(文庫本は、白い背景ですが、単行本は薄い青磁のような青色が背景。だんぜんこっちがいいのに、どうして文庫では変えてしまったのだろうか)

駅までの道をおしえて (講談社文庫 い 63-17) Book 駅までの道をおしえて (講談社文庫 い 63-17)

著者:伊集院 静
販売元:講談社
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伊集院静さんの公式ホームページでのこの短編小説の解説は・・・

解説
愛犬ルーの死を受け入れられず、一人思い出の道、原っぱを歩く少女。偶然の出会いが、フセ老人とルースという名の犬を結び付ける。フセ老人もまた、幼くして亡くした息子・コウイチローを思いながら生きてきたのだった。二人は、ある日、一緒に夏の海を見に小さな旅に出る……。生と死。「もう一度逢いたい」という強い願い。人の哀しみと希望とを夏の強い光とともに描き出した表題作「駅までの道をおしえて」他、かけがえのない時間を胸に生きる人々に贈る、8つの物語。

日本の旬のような新緑にあふれる季節は、こんな小説たちを読みながら、ビールを飲み、次には少し強めの酒に代えて吹き行く緑の風に顔をさらすのがいい。人生で、あと何度、この風に吹かれることが出来るのだろうか。合掌。

駅までの道をおしえて Book 駅までの道をおしえて

著者:伊集院 静
販売元:講談社
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ちなみに、装画は井筒啓之さんという人。一冊の本から、いろんな出会いが始まる。

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2008年5月 6日 (火)

鳥と花の贈りもの 串田孫一

叶内拓哉さんの季節ごとの花をバックにした鳥たちの写真に、串田孫一さんの文章が並んだ、写真と文のコラボレーションの本。

一瞬のなかに本質を撮られえた素敵な写真とそれを奏でるような、なにげなくて短く深く思惟的な文章が気持ちよく響く本。表紙の串田さん自身のイラストもいい。

鳥と花の贈りもの Book 鳥と花の贈りもの

著者:叶内 拓哉,串田 孫一
販売元:暮しの手帖社
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ここに登場する花や鳥たちの舞台にあきる野市が多く登場するのもいい。こんな世界が、あったのかと気づかせてくれます。さすが、東京の「軽井沢」であります。「シメとカイドウ」「モズとネコヤナギ」「シジュウカラとソメイヨシノ」「スズメとハナモモ」「メジロとオオカンザクラ」「スズメとハナモモ」「フクロウとヤマザクラ」「メジロとエドヒガン」「セグロセキレイ」があきる野市を舞台に登場します。

先日の宵、フクロウの声がするので見上げたら、電信柱のてっぺんにとまっていました。写真をとろうとすると、大きな羽をひろげて南に飛び去っていきました。フクロウが暮らしていける五日市。大切にしたい。

「ふくろうはふくろうで わたしはわたしで ねむれない」(山頭火)

合掌。

●静岡の「江戸屋」というパン屋さんでは、孫一さんのイラストの入ったトートバックやテーブルウェアを販売しています。このイラストもいいな。

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2008年4月19日 (土)

サンドイッチノート

パンは嫌い。ご飯通なのですが、サンドイッチと聞くと、落ち着かない。隠れパン派なのかもしれない。昔、京都・祇園サンボアの突き出しででてくるホットサンドが喰いたいためにお店に通ったりもしました。ビールとかウィスキーにはやっぱり、白いご飯より、サンドイッチ傾向が合うのですよね。

そんなワタクシに絶好な本が出ました。「サンドイッチノート-160recipes special sandwiches」。サンドイッチで有名なお店の定番のメニューのレシピが見えちゃうんですから凄い。この一冊があれば、ビールを飲んでいるときに、アノ、サンドイッチ食いてぇ、ウィスキーを6杯くらい飲んで飲んで飲んで、小腹が空いたときに、ふと、サンドイッチ食いてぇというときにお役に立つと思います。

サンドイッチノート―160 recipes of spcial sandwiches Book サンドイッチノート―160 recipes of spcial sandwiches

販売元:柴田書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

日本橋三越本店地下の「メルヘン」のフルーツスペシャル」も載っているし、アノ、人形町の「どうやって食ったらいいのかしら」ハンバーガーの名店「BROZER’S」のロットバーガーのレシピも載っているのであります。ニューヨークのお金持ちお店「DEAN&DELUCA」は、日本進出第一号店が丸の内に来ましたが、さすが年収5千万円以上を客層としたお店はお客も少なかったのですが、品川や東京駅エキナカ進出に合わせて、サンドイッチの販売コーナーを拡充したりしてお客様が定着したようですが、ここのお店のメニューも9つも載っちゃっています。

まだ喰ったことのない「かつ城」の特製上ひれかつサンドなんかは、ヒレの下ごしらえから開始するレシピであります。

ワタクシがこの本で一番気に入ったのは、基本の基本「BLTサンド」なのです。広尾の「ホームワクス」のレシピが載っていますが、なるほどなるほどのなるほどでありました。そうか、バターを少しつけて鉄板でパンを焼くのか・・・。

パン別インデックス、店別インデックスに整理されていて、なかなか使い勝手もいい。だいたいこういう本は、酒を飲みながら見ているだけでもいい。昔の貧乏な人々は、NHKテレビの今日の料理を見ながら、番組をおかずにして飯をくったというくらいなので、ワタクシは、この本をツマミに、ビール、ビール、ウィスキー、ウイスキー、ウイスキー、ウイスキーで春の宵はふけていくのであります。合掌。

テレビと料理というと、思い出したのが、テレビ漫画「ポパイ」で出てくる「ほうれん草の缶詰」。ポパイは、アレを食ってパワーを出していたので、一度、食ってみたいと思いながら、40数年たちました。あんまり見かけないね。インターネットで検索したら、「ポパイの缶詰」という名前の缶詰があったのですが、なんとほうれん草が生えてくる缶詰でありました。合掌。

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2008年4月11日 (金)

ニッポンの少数民族

なるほど。なるほど。実に有意義というか、どうでもいいというか。馬鹿らしいというか。こうした見方もあったのか。目からウロコ本。五日市図書館で遭遇。

世界には190以上の国家があり、民族の数は数千にも及ぶといわれています。「ニッポンの少数民族」というこの本には、なんと100種の日本固有の少数民族が採集されています。こんなに沢山の少数民族が日本にもおったのかと本をぱらりぱらりしたら・・・。

ニッポンの少数民族宝島社 著者:鮫肌文殊 山名宏和

少数民族の名称、数字データ、少数民族を分かりやすく図解したイラスト、解説文、そのたの註記からページが構成されていて、ひと目で分かるようになっていて見やすくて、納得の本。

本の最後には、「少数民族」度のチェックシートまで付いてます。どんな「少数民族」が日本国内に生息しているのかというと・・・

「葬式で拍手を打ってしまう族」、「テンガロンハットをかぶっている夫婦族」、「ミドリガメを大きくなるまで飼っている族」、「ペットとペアルック族」、「スーパーの袋で出かける族」、「クシャクシャになったブランド物の袋を持ち歩いている族」、「メガネ屋の店先で、さみしそうにメガネを洗う族」、「1枚のティッシュを2枚に分けて使用する族」、「ズボンを全部脱がないと小便が出来ない族」、「いつまでも道を覚えられないタクシー運転手族」、「新幹線が出発する前に弁当を食べちゃう族」(ワタクシは、「新幹線が出発する前にビールをプシュしてしまう族」です)、「女性専用車両に乗るオヤジ族」、「家族でマンガ喫茶族」、「人が食べている物のカロリーを言い当てる女族」、「ついひっくり返してねぎカルビのねぎを落とす族」、「ファミレスで合コン族」、「歌舞伎町の老舗喫茶店で、明らかに人殺しの相談をしている族」・・・などなどその他、たくさんの「少数民族」さんたちが紹介されています。

日本には、楽しい哀しい・・・の多様な少数民族の人たちが、自分だけの尺度と感覚で自信を持って生きている人たちを想うだけで、心があたたかく、胸がキュン、鼻がツンとなってきます。(酒飲まないとならないね。)

こうした本を書く余裕、こうした本を出版する余裕、こうした本を買う余裕、こうした本を紹介する余裕、こうした本を蔵書する図書館・・・。なかなか日本もしたたかで、奥深い国でありました。「日本」自体が最近、変わり者民族国家になっているのではという声も聞きます。

さあて、アナタは何族でした?

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2008年4月 2日 (水)

僕たちの好きだった革命 鴻上尚史

山崎君は目覚めたら47歳だった。1969年私立高校「拓明高校全共闘」は、「文化祭を我らの手に!自主企画・自主運営の文化祭を勝ち取ろう!」をスローガンに戦いを展開していた。その最中、機動隊の催涙弾の水平撃ちの直撃を額に受け失神。30年後の1999年に病院のベットでとっぜん目覚めた彼は、もとに高校に復学する。

復学したときの自己紹介が「国家権力の暴力装置である機動隊の卑劣なガス銃の水平撃ちが、私の時間を一時的に奪いました。けれど、私は復学を勝ち取りました。今後は、一層の革命的警戒心を持って行動したいと思います。よろしく」だもん。

ちょうど、文化祭の企画をめぐって生徒の一部が不満を持っていた。山崎君は、クラスメート共に文化祭の自主企画を認める活動を行う。しかし、彼の左翼用語や考え方に、現在の高校生は、まったく理解が出来ない。「ガリ版」と聞くとガリはすし屋の生姜のこととなり、アジビラは、アジの開きのことですかとなる。ました、アジビラを配ろうというと、アジより、肉のほうが好まれるといわれる。「チョーむかつく」という生徒には、心配して、腸の薬を差し出したりするのです。

「このおやじ」といわれると「僕は君の父親じゃないぞ」と真面目に返事をする。山崎君。携帯メールをしているのを見て、指が痙攣しているのかと心配をする。山崎君。

そんな47歳の原則を闘う彼の呼びかけに応じる人たちが出てくる。山崎君の当時の仲間たちも、さまざまなからみのなかで登場する。

彼と高校生たちの会話には爆笑。電車の中で笑いをこらえるのに苦しい。また、涙をさそう場面も。さすが、岸田國士戯曲賞受賞者の作品は、笑いと涙と感動と、深い味わいを与えてくれ、映像が立ち上がってきます。1969年当時高校生だったおじさんやいまの高校生、それぞれが楽しめるご本です。通勤快速ならぬ痛快快笑のお買い得本。多分、評判になる本です。

僕たちの好きだった革命 Book 僕たちの好きだった革命

著者:鴻上 尚史
販売元:角川学芸出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2008年4月 1日 (火)

HAPPY NEWS

「HAPPY NEWS」。文字通りハッピーなニュースを集めた本。日本新聞協会が行ったキャンペーン「幸せに感じる記事を切り抜いてみよう」から集められた記事をピックアップして一冊の本にしたもの。日本のほんもののハッピーばかりがならんでいるので、いまの不幸せ傾向の時代の緊張しきったみんなの顔も、すこしにやりほろりとしてくれると思います。

クレームばっかりが目立つ世の中ですが、会社も組織も家族も友達も、こんな「幸せを感じることを挙げてみようキャンペーン」でもやったらいいのにね。と思いました。

HAPPY NEWS Book HAPPY NEWS

著者:社団法人日本新聞協会+HAPPY NEWS実行委員会
販売元:マガジンハウス
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最初にのっているのは「財布盗 犯人はカラス」の記事を説明のとこの本のコンセプトを書いた文書。ちょっと長いが『にほん には どろぼう の いない しま が ありました とおく みなみ にある しま はてるまじま あるひ じてんしゃかご の さいふ が ぬすまれました そのこと わ きいた けいかん は おかしいな しま のにんげ で ぬすみ を するもの は いない そうおもって メロンパン を しかけてみました するとそこに いちわ の カラス がやってきて パン を くわえていってしまいました その カラス に ついていくと ぼろぼろになった さいふ はんにん は カラス だったのです これは 新聞が伝えてくれた ほんとうのできごとです だれかをしんじる あたりまえ のこと でも こころが ざあざあぶり の とき おんがく が とつぜん きこえなく なって だれともあいたくない とおもうように なって ひとの ことば が みみに とどかなく なる ヘッドフォン が こわれたのかな それとも こころのみみ が とじてしまったのかな そんなとき この ニュースを 読んで こころが ぽっと あたたかくなった そして だいすきなひと に かぐ つたえたくなりました わたしたちは ちょっとしたことでも すてきだとおもえる こころをもっている・・・・』

そんな、こころがあたたまるニュースが、HONOBONO、AHAHA、PACHIPACHI、POROPORO、YATTA!のジャンルに分かれて溢れています。頭文字をつなげると、HAPPYになりました。本の造りもレイアウトも、みているだけでほっと力がぬけてくるのでいい気持ち。

最後のHAPPY NEWSは、神戸港にかかった「虹のバームクーヘン」。虹が二重に重なってあらわれ、外側に現れる虹を「副虹」と呼びとても珍しい現象らしい。やっぱり素直に合掌だな。

春風がやさしいく吹いている日に。

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2008年3月31日 (月)

ものの順序

そうだったのか。

「ものには順序がある」とよく先輩たちに言われましたが、なににでも順序があるのです。こうして、整然と、秩序が形成されて世の中は、昔からの自然な順番でなにげなく動いているのであります。この順序をいろいろな視点から、わかり易いイラスト入りで解説したのが本書。

知ってるようで知らないものの順序 Book 知ってるようで知らないものの順序

著者:ことば探偵団
販売元:幻冬舎コミックス
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「お箸を正しく取る順序」から始まって、およっと考えさせるのは、「天使の階級」の順序。いわゆる「天使(エンジェル)」は、下級三隊の第九階級に属する一番人間に近い下っ端の天使なのであります。ちなみに、神様に一番近い、上級三隊第一階級に位置するのは「熾天使(セラフィム)」さんでありました。

その他、「結婚祝いをたくさん出す順序」、「焼き魚を食べる順序」、「シャツに上手にアイロンをかける順序」、「雪が重なっていく順序」、「日本酒のおいしい温度」、「お寿司を頼む順序・ツウのおすすめ」、「花魁と仲良くなるなる順序」、「離婚までの順序」など、日本のいろいろな順序が紹介されています。

「漢字の正しい書順」には、凸や凹、淵、区と凶、右、左などの、考えるといらいらしちゃう書く順序がありました。

なるほどと思ったのは「蛇口のパッキンなどが重なっている順序」。先日、蛇口から水が漏れているので、自分で交換しようと分解したら、どれがどれだか分からなくて、ひどく頭力を使ったことがありました。この本があればよかったのにと思いました。

なるほどなるほどのお役たち本でありました。どうでもいいことだろうけど、どうでもいいことをきちんとしている人は、案外素敵な人が多いですね。合掌。

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2008年3月26日 (水)

伊集院静 羊の目

尊敬する伊集院静先生の新作「羊の目」を読了。

羊の目 羊の目

販売元:楽天ブックス
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■解説(伊集院静公式ホームページより)

解説
 昭和8年、牡丹の彫り物をもつ夜鷹の女が、のちに日本のヤクザ社会を震撼させることになるひとりの男児を産み落とした。
 浅草の侠客・浜嶋辰三のもとで育てられた神崎武美は、辰三の命を守るため幼くして恩人を手にかけ、やがて稀代の暗殺者へと成長してゆく。対立組織に追われ、ロスに潜入した神崎は、日本人街の母娘に導かれてキリスト教に接するのだが……。
 ひとりのヤクザの生涯を描き、圧倒的な迫力と深い余韻を残す渾身の大河長篇。

槿の花のような小説。「つるむな、群れるな」という彼のポリシーを形にしたらこんな小説になるのだなぁと感動。胸が熱くなるという表現がありますが、ワタシの場合は、胸からアルコールが欲しくなる小説という感じでありました。当然「通勤快読」の一冊。眠らず、寄りかからず、すくっと座って読み続けました。最終章では、胸がアルコールを求める感動で、このまま降りちゃって朝からやっている、御徒町ガードした「大統領」に直行しちゃおうかと思いましたが、そこまでなれないワタクシは、唐獅子牡丹を背にした主人公「神崎武美」を想うのでありました。合掌。いいですね、日本の兄さん伊集院静先生。ぱちぱち。

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2008年3月 8日 (土)

僕のアルバム 植田正治

昔、砂漠で家族を写した彼の写真を見たときに、心から驚いた記憶があり、なんとなく好きな写真家のひとりになっています。彼の「演出写真」は、「UEDA-CHO(植田調)」と呼ばれて、世界的に高い評価を得ています。ほんとうに日本には、素敵におかしな人がいたのであります。

その彼の没後に見つかった未整理のネガを編集したのがこの本。主に、奥さんの紀枝さんをモデルにした写真が中心。結婚したときの「演出」しない、姿から、だんだんと砂丘に近づいていく姿が面白い。雛人形やキャベツを撮った写真も好きだな。

僕のアルバム Book 僕のアルバム

著者:植田 正治
販売元:求龍堂
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一度、鳥取にあるという彼の美術館に行ってみたいものです。鳥取には「若桜の鯖天うどん」や鳥豚(とりとん)という店の「イカの塩辛をのせたじゃがバター」、「ばばちゃん」という魚、「とうふちくわ」などのソウルフードがあると聞きます。

もう随分昔に、鳥取で仕事をしていた時に「バジャーハウス」という飲み屋で毎夜飲んでいたことを思い出しました。

植田正治の世界 (コロナ・ブックス 136) Book 植田正治の世界 (コロナ・ブックス 136)

著者:植田正治事務所
販売元:平凡社
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2008年3月 6日 (木)

うちのごきげん本 ばばかよ

ひさしぶりにオモシロ本に出合えました。ばばかよ著「うちのごきげん本」。著者名をぱっと見たときに「ばかかよ」という名前かと思い込んでいました。ぱらぱらめくると、本の紹介が、うまへた漫画で紹介しているので、「ばかかよ」的だなと思いましたが、実は違うのであります。

うちのごきげん本 (ダ・ヴィンチブックス) Book うちのごきげん本 (ダ・ヴィンチブックス)

著者:ばば かよ
販売元:メディアファクトリー
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ばばかよ さんなのでありまして。改めて「ばばかよ」とワタクシの頭のなかをデフラグしてみてから読み直すと、天才なのでありました。「ばばかよ」的本なのでありました。本の内容を天才うまへた漫画で的確に紹介してくれているのであります。そして、大切なのは、ワタクシの好きな本と傾向が似ているのでありました。彼女は、1970年の生まれですが、傾向に歳は関係ないのでありました。ぱちぱちの合掌。「愛があれば歳なんて」「愛があれば性別なんて」「愛があれば人間なんて」という標語がありますが、まさに「傾向が同じなら歳なんて」という新しい標語がここに誕生したのでありました。

最後のページにある水木しげるさんに会いに行くコーナーなんて、もう通り越してます。いいですね。だまされたと思って読んだほうがいいですよ。少し、長生きできるかもしれない。

まだまだ奥が深い日本でありました。「日本の女性は美しい。」というのは、某化粧品会社の某シャンプーのコピーですが、「日本の女性は、正しい」というような気分。「正しい」を「いっちゃってる」に置き換えてもいいですが。

ここで紹介されている本で、おっ、まだ読んでねぇぞ、と思った本をひとつふたつご紹介。なんと、『小説 中華そば「江ぐち」』もちゃーんと紹介されています。

吸血コウモリは恩を忘れない―動物の協力行動から人が学べること Book 吸血コウモリは恩を忘れない―動物の協力行動から人が学べること

著者:リー ドガトキン
販売元:草思社
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どこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役 福本清三 (集英社文庫) Book どこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役 福本清三 (集英社文庫)

著者:福本 清三,小田 豊二
販売元:集英社
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仙人入門 (知恵の森文庫) Book 仙人入門 (知恵の森文庫)

著者:程 聖龍
販売元:光文社
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2008年2月26日 (火)